キャディ、Okta導入でID管理を統合 セキュリティと業務効率化を両立

2026年7月9日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 キャディは、急成長に伴うアカウント管理の複雑化解消とセキュリティ体制の強化を目的に、アイデンティティ管理・統合認証サービス「Okta」を採用した。7月8日、Oktaの導入を支援したTooが発表した。ベンダーやOSに依存しないマルチプラットフォーム環境を構築し、全社的なガバナンスの強化とともにヘルプデスクの運用負荷軽減を達成した。

 キャディは、日本、アメリカ、ベトナム、タイの4カ国で事業を展開するグローバルスタートアップ企業。点在するデータ・経験を資産化し、経営の意思決定と実行の基盤となる「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を提供している。

 導入前の背景として、同社は業務の大部分がクラウド上で完結しており、定期的なリスクアセスメントに基づいてデバイス管理やネットワークセキュリティなどのツールを段階的に導入してきた。しかし、組織の急速な拡大に伴って各部門で導入・運用されるSaaSが増加。アカウントのライフサイクル管理や権限の適正化が複雑化し、退職者アカウントの削除漏れリスクが浮上していた。また、ISMSやSOC 2などの厳格な統制要件への対応が属人的な運用体制の負担となっており、ガバナンス体制の効率化が最優先課題となっていた。

 こうした課題を解決するため、同社は複数のIDaaS製品を比較検討し、Oktaの採用を決めた。選定にあたっては、MacとWindows PCが混在する社内環境に適したマルチプラットフォーム対応である点に加え、導入後に現場のメンバーが自発的に使い続けられる直感的な操作性と優れたユーザーインターフェース(UI)を高く評価した。

 導入にあたり、Tooの並走サポートや製品ドキュメント、AIを活用した検証を進め、約900名規模の全社展開を1カ月で完了した。

 導入効果として、Salesforceなどの各種SaaSとのシングルサインオン(SSO)連携により、ユーザーのログインにかかる負荷を軽減。さらに、従来のパスワード管理ツールとのSSO連携により、週に数回発生していたパスワード紛失に関する問い合わせが完全に解消され、ヘルプデスク業務の効率化を推進した。同時に、アカウント作成の自動化と削除漏れリスクの低減により、管理側の運用負荷を下げつつセキュリティ統制を強化している。

 情報セキュリティグループのグループ長を務める柳川純二氏は、入社から退社まで人手を介さず自動でアカウント管理が行われる環境を目指すとしている。また、今後の展望として、数年内に人間のアカウント数を超えると予測されるAIエージェントなどの非人間アイデンティティのガバナンス強化を掲げており、新機能「Okta for AI Agents」の活用も含めて、自由度の高い企業文化と厳格なセキュリティ統制の両立を進めていく。

ニュースリリース