千葉銀行、One to Oneマーケティング強化へ分析・マーケティング基盤を新構築

2025年5月9日14:30|ニュースCaseHUB.News編集部
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 千葉銀行は、One to Oneマーケティングの高度化を目的に「分析・マーケティング基盤」を新たに構築した。5月9日、同基盤を構築した日鉄ソリューションズと日本情報通信が発表した。

 千葉銀行では、顧客ごとに最適なサービスや情報を提供することで顧客体験の向上と競争力強化を図る必要が高まっていた。そのためにマーケティング施策の一元管理や、顧客データの多角的な分析によるターゲティング精度の向上、最適なアプローチチャネルの選定といった要求があった。

 課題解決のために、新たな分析・マーケティング基盤を導入した。分析データの一元集約を実現するクラウドデータプラットフォーム「Snowflake」を採用し、これに顧客データ活用サービス「Treasure Data CDP」を連携させた。この仕組みにより、従来の預金口座データに加え、アプリやメールなどの行動データも集約し、より多様な情報をもとにしたマーケティング活動が可能となった。

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分析・マーケティング基盤を活用した施策実施のイメージ

 基盤構築の過程では、日鉄ソリューションズが金融機関向けに培ってきたデータウェアハウスやデータマート構築のノウハウを活用した。基盤の中にユーザー部門が自由にデータへアクセスできる「民主化区画」と、システム上流からのデータを高品質に維持する「ベース区画」を設けることで、中長期的な変化にも柔軟に対応できる体制を整えた。日本情報通信は、マルチチャネル対応のカスタマーデータプラットフォームを構築し、メールやWEB、SNSなど多様なチャネルでのシナリオ実装を可能にした。

 導入プロセスでは、千葉銀行自身で運用を円滑に行えるよう、日鉄ソリューションズと日本情報通信がトレーニングを実施し、データ活用の基盤整備を支援した。本基盤の活用により、千葉銀行はマーケティング施策の一元化や、顧客データ分析を通じたターゲティングの精緻化、最適なアプローチチャネルの選択が可能となる。これにより、顧客ごとの最適なサービス提供が進み、One to Oneマーケティングの高度化が期待される。

ニュースリリース


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