Opt Fit、AIカメラのエラー通知を月300件以下に削減 New Relicで監視統合

2026年6月24日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 Opt Fitは、フィットネスジム向けAIカメラ監視サービス「GYM DX」を支えるシステム基盤に、New Relicのオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を採用した。6月23日、New Relicが発表した。1700台にのぼるエッジデバイスとAWSのハイブリッド環境を一元的に監視し、インシデント対応の迅速化を図る。不具合発生時の自動対応を仕組み化したことで、従来は月20万件に達していたエラー通知を300件以下に抑える成果を得ている。

 Opt Fitは、AIカメラを用いた施設運営の省力化や安全管理を支援するサービスを展開している。主力製品のGYM DXは、24時間営業や無人運営のジムを中心に導入が進み、サービス開始から3年で全国約2300施設、2万8000台以上のカメラが稼働する規模に成長した。施設内での急病や事故などの異常事態をAIが検知し、リアルタイムで通知する役割を担っている。

 同サービスは、エッジデバイスで第1段階のAI解析を行い、必要に応じてクラウド側で第2段階の解析を行う独自のシステムで精度を高めてきた。しかし、運用の監視体制はクラウド側とエッジ側で分断されていた。特に録画や検知の根幹を担うエッジデバイスの監視は自社開発のツールに依存しており、稼働状態をチャットツールに通知して目視で確認する手順をとっていた。2025年にエッジデバイスが1000台を超えたことで人手による管理が限界に達し、新たな監視体制の構築に乗り出した。

 複数のツールを比較検討する中で、New Relicの採用を決めた最大の要因はコストパフォーマンスだ。1デバイスあたりのコストを他社製品の5分の1から6分の1程度に抑えられる点が評価された。1700台規模のデバイス群を効率的に運用するための現実的な選択肢と判断し、2025年9月から活用を開始した。

 導入後は、すべてのエッジデバイスのCPUやメモリ、ディスクの使用率のほか、店舗ごとのカメラの映像ファイル取得状況をダッシュボード上でリアルタイムに把握できる環境が整った。これにより、これまで最大12時間を要していたインシデントの検出時間は5分以下に縮小し、原因究明にかかる時間も最大1時間から10分以下へと短縮された。

 さらに、New Relicが収集する録画生成率やコンポーネントの状態に関するデータを活用し、エッジデバイスの不具合時に録画先をクラウドへ自動で切り替え、復旧後に自動で切り戻すシステムを構築した。この自動化の進展によってエラー通知が減少し、エンジニアの調査や復旧にかかる業務負担は軽減されている。

 現在はカスタマーサービス部門でもこの観測データの活用が始まっており、顧客のシステムへのアクセス数を指標にしてプロダクトの活用状況を評価し、満足度向上に向けたサポートに役立てている。

 Opt Fitで取締役CTOを務める荒川準也氏は、New Relicがもたらす最大の価値はシステムの安定稼働を通じた顧客サービスの品質向上にあると説明する。また、企業の信用やブランド価値を守ることも重要な役割であるとし、今後は人に依存しない施設運営の実現に向けて活用の高度化を進める。

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