東京大学は財務会計システムとしてオラクル(Oracle)の「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning」(Oracle Cloud ERP)を採用した。将来の変化への対応力強化と業務効率化を図り、データ駆動型の経営を目指すとしている。10月17日、日本オラクルが発表した。システム構築はアクセンチュアが担当する。
同大学は現在、研究・教育活動維持のためのコスト増への対応や、自律的かつ創造的な新しい大学モデルの実現に向けた業務プロセス改革などを進めている。こうした取り組みの一環として、財務会計業務の効率化や計画策定における意思決定の質とスピードの向上、業績管理分析の強化を図る方針で、業務基盤として新たな財務会計システムの導入を決断した。
Oracle Cloud ERPについては、AIなどの先進技術を実務に活用できるERPであると評価。財務担当者がコア業務に集中し、教員の教育・研究時間確保にも寄与する環境を構築できると見込む。
導入にあたっては、ERPの標準機能を活用する「Fit to Standard」の手法を採用し、既存業務を見直した。Oracle Cloud ERPの導入対象業務は、予算・決算管理、出納管理、資産管理、支払先・入金元の取引先や部局などのマスターデータ管理、財務情報の分析・レポーティング。