アダストリアは、海外事業の拡大に向けたインフラ強化のために「Oracle NetSuite」を採用した。4月10日、日本オラクルが発表した。NetSuiteの導入で、財務プロセスの合理化やレポーティングの改善、内部統制の強化を進める。
アダストリアは、「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など30を超えるブランドで国内外約1,500店舗を展開するカジュアルファッション専門店チェーン。台湾への出店を皮切りにグローバル展開を開始し、中国本土やタイなどアジア地域での出店を加速させている。同社はこれまで、新規市場への進出時に各国の商習慣に対応するために、従来のERPシステムにカスタマイズしたサブシステムを構築していた。しかし、継続的な成長を支えるには効率性の向上が必要と判断し、新たなERPシステムとしてNetSuiteを選定した。
同社DX本部グローバルDX推進部長の豊永周平氏は、「複数のERPシステムをコストや機能、サポート体制などの観点から比較し、最も評価が高かったのがNetSuiteだった」と選択理由を説明する。また、「以前は1年かけて構築していたERPシステムを約3カ月で導入できたことで、海外進出のスピードに適したクラウドERPであると評価している」と述べる。
NetSuiteは多言語・多通貨対応や各国の商習慣・法規制への適応力を備えており、新規市場参入時の効率化に寄与している。さらに、財務会計やCRM(顧客関係管理)、マーケティング、Eコマースなどの機能が統合された単一システムとして運用可能であり、柔軟性と拡張性が評価されている。アダストリアは今後もIT基盤の強化を進めることで、新たな市場への迅速な展開と効率的な運営体制の構築を目指す。
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