三原色、クラウドPBX活用で送迎時の連絡体制を整備 全通話録音で聞き漏らし防止

2026年9月9日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 三原色は、プロディライトが提供するクラウドPBX「INNOVERA」を採用した。9月8日、プロディライトが導入事例を公開した。多機能型重症児デイサービスの運営において、送迎中や時間外における保護者とのシームレスな連絡体制を整えるとともに、全通話録音機能の活用により伝達漏れを防ぎ、業務の安心感や効率の向上につなげている。2026年5月に開設した新施設でも継続して活用している。

 三原色は、0歳から18歳までの重症心身障がい児や医療的ケアが必要な児童を対象にデイサービスを運営している。看護師や保育士、理学療法士などの専門職を配置し、リハビリテーションや療育を提供するとともに、機械学習などのITを積極的に支援現場へ取り入れている。

 同法人が運営する「重症児デイ Patto Potto」の立ち上げにあたり、日常的な保護者対応や送迎時の連絡体制が課題となっていた。利用者の多くは車椅子の児童であり、学校への迎えや自宅への送りといった送迎業務が頻繁に発生する。移動中の車内から職員が個人の携帯電話で保護者に連絡すると、発信元が分からずスムーズに対応できない恐れがあった。また、仕事や育児で多忙な保護者からの緊急連絡も多く、限られた通話時間の中で重要事項を聞き漏らすことなく正確に把握できる仕組みが求められていた。

 光回線の固定電話とクラウドPBXを比較検討した結果、スマートフォンから代表番号で発着信できる点や、全通話録音機能を備えている点を評価し、INNOVERAの採用を決めた。通信品質においても、事前検証で音声の途切れやこもりがなくクリアな音質が確認できたことや、独自のIP電話回線「IP-Line」による低圧縮な通信設計への信頼性が決め手となった。

 新システムでは、スマートフォン向けアプリ「INNOVERA Call」を利用し、外出中の職員でも代表電話番号を用いた発着信や内線取次を行える環境を構築した。また、全通話録音機能により、送迎中や移動中に受けた連絡内容を後から正確に聞き直せる運用を定着させた。さらに、時間外アナウンス機能や、特定番号からの着信を直接つなぐホワイトリスト機能を活用し、営業時間外に医療機関や保護者から入る緊急性の高い連絡へも柔軟に対応できる体制を整えた。

 システムの稼働により、施設内と送迎車両、保護者間における連絡の行き違いやタイムロスが解消された。職員がどこにいても代表番号で通話できるため保護者が安心して受電できる環境が整ったほか、通話内容が確実に記録されることで、伝達ミスに対する現場の心理的負担も軽減した。

 三原色は2026年5月に開設した新拠点「重症児デイ Otto Pottos」でもINNOVERAの利用を継続している。三原色代表理事の菊池隆寛氏は、「INNOVERAはお試しで使った際に音声が途切れたりこもったりすることがなく、導入を決めた。保護者は忙しく限られた時間の中で連絡してくるため、確実に要望を受け止める必要がある。聞き取れない点があっても全通話録音で聞き直せるため非常に効率的だ」としている。今後は段階着信機能やチャットツールとの通知連携なども一層深め、児童福祉現場の円滑な情報連携と運営体制の強化を進めていく。

ニュースリリース