東電設計は、パソコンの盗難や紛失に伴う情報漏洩対策として、ワンビの遠隔データ消去製品「TRUST DELETE Zero」および同製品のクライアント製品「TRUST DELETE Biz」を採用した。1月27日、ワンビが発表した。在宅勤務の浸透によるノートパソコンの持ち出し急増に対応し、セキュリティレベルと利便性のバランスを最適化した。これにより、業務の自由度を維持しつつ、確実な情報保護体制を構築する。
東電設計は、東京電力グループの一員として、土木、建築、電気、機械設備の設計や監理を主たる事業としている。近年は環境や防災分野にも注力しており、国内外で事業を拡大させている。
同社ではコロナ禍以降、在宅勤務が一気に浸透したことで、ノートパソコンを社外へ持ち出して利用する機会が急増した。パワーソリューション本部と電気本部では、業務要件に応じて部門独自でパソコンを調達しているが、社内規程により持ち出し用パソコンには遠隔でロックや消去ができる仕組みの導入が義務付けられていた。部門責任でセキュリティ対策を実施する体制となっていたことから、盗難や紛失による情報漏洩リスクへの対応が現実的な課題となっていた。
製品の選定にあたり、インターネット検索を通じて「TRUST DELETE Biz」を候補に挙げた。デモ製品を用いて操作性などを確認した結果、機能と使いやすさに加え、部門予算で導入可能なコスト感とのバランスが優れている点を評価した。「これなら運用できる」と判断したことが、採用の決め手になった。
実際の運用では、万が一の紛失や盗難が発生した際にリモート命令を発行するだけでなく、インシデント発生時のパソコンがオフラインである可能性も考慮した設計を取り入れた。具体的には、ネットワークの接続状況に関わらず、あらかじめ設定した時間が経過すると自動的にロックや消去が発動するタイマー機能を活用している。利用者の持ち出し目的に応じて複数のポリシーを使い分けることで、業務への支障を抑えながらセキュリティを担保している。
システムの導入により、リモートワークなどの柔軟な働き方を支える確実なセキュリティ基盤が整った。時間効率の向上だけでなく、若い世代の人材にとっても魅力的な職場環境の整備につながると期待している。
今後は、ワークライフバランスを重視した働き方の実現に向け、本製品を活用していく。東電設計パワーソリューション本部システム技術グループマネジャーの金子吉弘氏と、電気本部企画・総括グループマネジャーの古屋俊和氏は、自由な働き方の実現には確実なセキュリティが不可欠だと考えている。古屋氏は「自由度を高めるためには、それを支える確実なセキュリティが必要であり、TRUST DELETE Bizがセキュリティと柔軟な働き方の両立を支えている」と話している。