三井住友信託銀行は、ハイブリッドワークに最適なPC環境を整備する目的で、パナソニック コネクトの「レッツノートSRシリーズ」を標準端末として採用した。3月14日、パナソニック コネクトが発表した。
三井住友信託銀行は、DX推進において「業務プロセスと企業風土・文化の変革」を重要項目と位置づけ、業務改革の柱の一つとしてペーパーレス化に取り組んできた。コロナ禍による労働環境の急激な変化に対応するため、ハイブリッドワークに適したPC環境の整備が急務となっていた。
従来の在宅勤務用PCは、部署ごとの共用で管理者に負荷がかかっていた。また、オフィス用PCは15型以上が主流で、モバイル性が低かった。そこで同行は「モバイル性が高く、仕事の場所を選ばないPC」の導入を検討した。
新たなPC選定において、同行はコンパクトかつ頑丈、手厚く安心できるサポート体制、ペーパーレス化に貢献するネットワークへのシームレスな接続性の3点を重視した。その結果、レッツノートSRシリーズが選定された。
レッツノートSRシリーズは12.4型のコンパクトな筐体かつ軽量設計で、持ち運びの負担を軽減できる。追加オプションの軽量ACアダプターも持ち運びを容易にする。また、同行はパナソニック コネクトの神戸工場を訪問し、実際の使用シーンを想定した厳格な試験基準をクリアしていることを確認し、その頑丈性も評価した。
サポートでは、PCの持ち運び頻度増加に伴う故障リスクを考慮し、パナソニック コネクトの拡張保証サービスが、自然故障以外の物理的な破損や偶発的な事故も補償対象となる点を評価した。これにより、業務中断を最小限に抑えつつ追加コストを抑制できると判断した。
ネットワークへの接続性では、従来オフィスで有線LANを使用していたため、会議室でのミーティング開始に時間を要し、紙資料の準備がペーパーレス化の妨げとなっていた。今回は標準搭載の有線LANポートに加えSIMを搭載したモデルであり、機密性の高い情報を扱う場合を除きSIM中心の運用が可能となる。これにより、セキュアでありながらセッティングの工数を削減できる。豊富なインターフェースとデフォルト搭載の有線LANポートも、変換コネクタ不要でシームレスな接続を可能にする点が評価された。
今回の導入により、同行は社員一人ひとりの働き方に合った「自分専用のPC」が実現したと考えている。オフィスと在宅で同じPCを利用することで、社員はPCへの愛着を持ち、Microsoft 365との組み合わせで情報連携や会議のスタイルも変化している。以前は紙資料が主流だった会議も、今ではPCを持参しモニターや共有ファイルでの同時閲覧が習慣化しつつあり、オンラインMTGの活用も進んでいる。大阪の拠点では、役員との会議を含め社内会議はほぼペーパーレスを実現している。
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