ピー・シー・エー(PCA)は、クラウド基幹システム「PCAシリーズ」のサブスクリプション管理システム「ZINNIA」の注文プロセス効率化を図るため、テックタッチのデジタルアダプションプラットフォーム「テックタッチ」を採用した。2024年11月6日、テックタッチが発表した。
ZINNIAは、PCAが提供する会計クラウドなどの基幹系業務サービスのオンライン注文や契約管理を行うサブスクリプション管理システム。これまで注文時の入力不備による差し戻しが発生し、オペレーターの対応工数増加やユーザー側の申請の手間など、双方の負荷が高くなるのが課題だった。また、ZINNIAの開発は社外委託しているため、軽微な画面改修でも要件定義から実装まで時間と費用がかかっていた。
PCAはこれらの課題を解決するため、テックタッチを採用した。テックタッチは、ノーコードで操作ガイドを作成できるツール。ZINNIAのユーザーは、テックタッチのガイドに従うことで、初めての操作でも情報登録から注文までスムーズに進められる。たとえば、商流ごとに導線を設置したり、差し戻しになりやすいポイントに注意点を表示したりすることで、ユーザーの入力ミスを減らせる。
テックタッチ導入は、問い合わせが多い項目や差し戻しにつながりやすい箇所に簡単に操作ガイドや説明を表示できる点、エンジニアでなくとも簡単に作成できる点などを評価し決めた。PCA販売推進部長の篠﨑淳一氏は「よくあるお問い合わせや差し戻しポイントに対して、どういう実装をすればいいのかアドバイスをいただきながらリリースを迎えられた。トライアル時から手厚くサポートいただいたので、導入後のキックオフから2週間ほどでリリースできた」とコメントしている。
具体的な導入効果として、問い合わせが大幅に減少している。篠﨑氏は「ガイドの再生数やステップごとの離脱率を見ながら、すぐに改善のPDCAを回せるのはとてもありがたい。これまでは軽微な改修にもベンダーに要件定義から実装までお願いをしていて時間がかかっていたのですが、いまでは即時修正ができる。実はそこがテックタッチを入れてよかった一番のポイントだと感じている」と評価する。PCAは今後、アクセスデータの活用などを行い、ユーザーがつまづきそうな箇所にテックタッチを実装することで、さらなるユーザー体験の向上を目指す。