森永乳業、Peppolで請求書を受領 TKCとWAPが実取引で連携

2026年10月9日17:10|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 森永乳業は、受領請求書のペーパーレス化と経理業務の効率化に向け、ワークスアプリケーションズ(WAP)の「HUEデジタルインボイス」を使い、国際標準規格「Peppol(ペポル)」によるデジタルインボイスをTKCから実取引で受け取った。TKCは「インボイス・マネジャー2026」で請求書を発行し、森永乳業は受領・保存したデータを後続の経理処理に活用する。異なるサービス間でも請求書業務をデジタルでつなげられることを示した。3社は今回の知見を基に、Peppol対応取引先との接続拡大や導入を検討する企業の支援を進め、企業間取引のデジタル化を広げる。3社が10月9日に発表した。

 乳製品や飲料などを製造・販売する森永乳業は、多数の取引先との間で発生する請求書の受領業務を見直している。受領請求書のペーパーレス化と経理業務の効率化に向け、2024年から本格的な改革に着手した。紙を電子データに置き換えるだけでなく、受領したデータを会計処理など後続の業務にも活用し、請求書業務全体を変えることを目指す。その基盤として、2024年10月にワークスアプリケーションズ(WAP)の「HUEデジタルインボイス」を導入し、一部の取引先からPeppolによるデジタルインボイスの受領を始めていた。

 大手企業は取引先が多く、請求書の発行や受領に使うサービスとデータ形式もさまざまだ。実取引でデジタルインボイスを使うには、発行側と受領側の双方の対応が要る。森永乳業は「売り手も買い手も様子見をしているだけでは何も変わらない」との考えで、取引先とともにデジタル化を進めている。TKCとWAPはこの方針に賛同し、今回の取り組みを実施した。

 今回の取引では、TKCが、Peppol形式のデジタルインボイスを、「インボイス・マネジャー2026」で発行した。新たな個別開発は行っていない。請求書は、Peppolネットワークのアクセスポイントを通じて、森永乳業に送られ、森永乳業が、HUEデジタルインボイスで受領して保存する。受領したデータは、会計処理などの後続の業務に使う。発行側と受領側が別のサービスを使う場合でも、一連の請求書業務をデジタルでつなげられることを、実取引で確認した。

 Peppolは、取引先やサービスごとに個別の仕組みを作らず、共通の標準仕様で請求書のデータを送受信するネットワークだ。請求書を画像ではなく構造化データで送受信するため、手入力やOCR処理、確認作業の削減、入力ミスの防止、受領と保管の業務の効率化、会計処理へのデータ活用が期待できる。多数の取引先と複数の受領手段を抱える大手企業では、取引先が使うサービスの違いを意識せずに接続できる点が、請求書業務全体のデジタル化を進める上で意味を持つという。

 3社は、今回の取り組みを個別の企業間連携にとどめず、Peppolを活用した企業間取引の普及につなげる。森永乳業は、Peppolでデジタルインボイスを発行する取引先を、段階的に広げ、請求書業務の効率化を進める。持続可能なサプライチェーンの構築と、バックオフィスの改革にもつなげる。TKCは、発行環境の提供を通じて、発行企業の移行と利用拡大を支援する。WAPは、HUEデジタルインボイスで、他社サービスとの連携を強化し、受領後の経理処理を含む業務のデジタル化を支える。

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