セガ、共通ログイン基盤「SEGAアカウント」をAuth0で構築 世界で数百万人が利用

2026年10月9日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 セガは、グループの全エンターテインメントを一つのIDで楽しめるグローバルログイン基盤「SEGAアカウント」を、Oktaの「Auth0」上で構築した。10月7日、Oktaが事例を公開した。2025年1月に日本で始まり、現在は世界の数百万人のユーザーを支える。日本だけで30以上のWebサービスに分かれていた、自社構築のログインシステムが課題だった。

 セガのファンは、モバイル、PCの対戦大会、コンソールのゲームを行き来してきた。だが、プラットフォームごとにアカウントとパスワード、プロフィールが別々で、移動のたびに障害にぶつかった。同社は日本だけで30以上のWebサービスにログインシステムを構築しており、老朽化し分断された自社構築のシステムは、現代のセキュリティ脅威への対応やプラットフォームの更新が遅れていた。ゲームタイトルやWebサービスごとにプレイヤーがログインIDを作る仕組みも、同社が目指す統合型の構想から遠かった。

 グローバル展開を支えるため、安全で柔軟、拡張性の高いログイン管理が必要になった。同社は、一から作り直すのではなく、Auth0を採用した。6カ月の企画、3カ月の実証実験(PoC)、9カ月の実装と導入準備で、計18カ月のプロジェクトになった。

 Auth0への移行で、同社は三つのニーズに応えた。一つ目は、エンジニアの負担軽減だ。セキュリティの更新や脅威の監視、アラートの配信といった運用をOktaに移し、エンジニアはゲームの開発やイベントの企画に集中できるようになった。二つ目は、各国のプライバシー法規制への対応だ。登録時に地域に応じたユーザーの年齢を自動で検知し、未成年者には保護者の同意を確実に取る仕組みを実装した。EUのGDPRにおけるデータの削除請求や開示請求にも、対応しやすくなったという。三つ目は、プレイヤーデータの一元化だ。SEGAアカウントの導入前は、モバイルやコンソールのプレイデータ、ユーザーアンケートが個別のシステムに点在していた。Auth0を活用した基盤の導入により、こうしたデータを統合し、ゲームのプレイ情報とユーザー属性を結び付けて把握できるようになったという。

 統合したIDは、ファンをつなぐ取り組みでも使われている。「ソニックレーシング クロスワールド」の世界大会「ワールドチャンピオンシップ2026」は、10月9日に決勝を迎える。同社は、視聴者向けにTwitch Dropsのキャンペーンを実施し、SEGAアカウントを開設してTwitchアカウントと連携すれば、大会の配信を見ながら、限定のゲーム内報酬を受け取れる。以前は、プレイヤーアカウントやWebポータル、配信プラットフォームの連携が複雑で、途中で諦めるユーザーも少なくなかった。

 今後は、パスワードを入力せずに、指紋や顔認証でサインインできるパスキーの導入を検討する。長期的な目標は、実店舗やライブイベント、公式グッズのショップなど、ブランドのあらゆる接点を一つのログインでつなぐことだ。

ニュースリリース