カルビー、知財管理PFの本人確認を自動化 Liquidの公的個人認証で信頼性向上

2025年8月18日15:11|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 カルビーは、知的財産管理プラットフォーム「かるれっと」におけるユーザーの本人確認を自動化することを目的に、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」のICおまかせパックを採用した。8月18日、LIQUID eKYCを提供するLiquidが発表した。マイナンバーカードのICチップをスマートフォンで読み取る公的個人認証(JPKI)を活用し、プラットフォーム上での権利証明と管理の信頼性を高める。

 かるれっとは、カルビーが運営する分散型ID(DID)とブロックチェーン技術を基盤とした知的財産管理プラットフォーム。二次創作における知的財産権の発行、所有、移転、利用履歴などを、検証可能かつ改ざんが困難なデジタル証明書として記録・共有できる。同社は、このプラットフォーム上で信頼性の高い権利証明と管理を実現する手段を検討していた。

 今回採用したLIQUID eKYCの機能により、ユーザーはマイナンバーカードのICチップを自身のスマートフォンで読み取るだけで本人確認を完了できる。公的個人認証で得られた認証情報を分散型IDと連携させることで、かるれっとが管理する知的財産の権利証明の信頼性を担保する仕組みを構築した。

 採用されたICおまかせパックは、ユーザーの端末環境に応じて利用可能な認証チャネルを自動で判定し、離脱率が最も低い方法へスムーズに誘導する機能を備えている。

 カルビーは、かるれっとをウェブ標準のW3C準拠のスキーマで設計しており、他社のシステムやスマートコントラクトとの相互運用性を確保している。今回の本人確認機能の強化により、事業部門や法務、知財などを横断する次世代インフラとして、企業間や国境を越えた知的財産活用のサポートを目指す考えだ。

ニュースリリース