エヌサイン、「pickupon」導入で電話内容の記録・共有を効率化

2025年9月18日21:23|ニュースCaseHUB.News編集部
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 エヌサインは、pickuponが提供する電話や会議の議事録を自動作成するAIサービス「pickupon」を採用した。9月18日、pickuponが発表した。電話内容の記録や共有に関わる課題を解決し、従業員のストレスを軽減、ローコストで生産性の高いチーム作りを目指す。

 島根県出雲市に本社を置くエヌサインは、看板制作を専門とする企業。創業以来、企画から制作、施工、メンテナンスまで一貫して手掛けている。

 同社は、東京での勤務経験を持つ代表取締役の西森 晃氏が、島根へのUターン後、社内の情報共有文化の違いに課題を感じていた。特に、電話の取り次ぎにおいて内容が伝わらない、忘れられるといった問題が頻発し、顧客からの要望への対応遅れが発生していた。そこで、顧客とのやり取りを「取引」単位で記録・管理するため、SFA(営業支援システム)の「HubSpot」を導入。同時に、架電内容の自動記録を目的に、複数のCTI(電話とコンピューターを連携させるシステム)サービスを比較検討した。

 pickuponの選定にあたっては、他社サービスと比較して圧倒的に安価で、初期費用がかからないためスモールスタートが可能である点を評価した。また、通話内容の文字起こしや要約が自動でHubSpotに記録される機能や、同社の課題をヒアリングから提案まで一緒に考えてくれる充実したサポート体制も決め手となった。

 pickuponの導入により、通話内容が自動的に文字起こし・要約され、HubSpotの「取引」に自動で紐づく仕組みが構築された。これにより、顧客との間で生じていた「言った言わない問題」が解消され、従業員のストレスが大幅に減り、事業拡大に集中できるようになった。また、従業員が自主的に記録にアクセスして仕事を進められるようになり、指示待ちの状態が減少した。これらの仕組み化により、オンライン環境で業務を行う人材の活用も容易になり、ローコストで生産性の高いチーム作りにつながっている。

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pickuponとHubSpotの連携イメージ

 今後は、電話による顧客との信頼関係構築をさらに強化したい考えだ。西森氏は、「pickuponとHubSpotのような低コストのオンラインツールの組み合わせは、従業員の精神的な負担を減らし、生産性を高めるうえで必須だ」と話している。同社は、今後もpickuponを活用し、顧客対応の質を向上させていく方針である。

ニュースリリース