古野電気はデータビークルのデータ分析ツール「dataExpress」と「dataDiver」を採用した。データドリブン経営の基盤として活用する。データビークルが10月31日に発表した。
同社は世界90カ国以上に販売拠点を持つ船舶用電子機器のトップメーカー。2019年からIT部門主導で「データの民主化」を進め、BIツールなどを導入。現在では100人以上の従業員が毎日何らかのグラフを業務で利用するまでになったという。しかし、データの活用は可視化の段階にとどまっていた。
今回導入したdataExpressは分析のためのデータセットを自動生成するデータマート構築ツール、dataDiverはデータサイエンティストのスキルをシステム化したアナリティクスツールだ。これらを採用することで、意思決定やアクションにつながる洞察をデータから導き出し、売り上げ拡大や利益率の向上を目指す。
データビークル製品を活用したデータ分析により、同社のビジネスを支えてきた熟練従業員の「経験と勘」を裏付ける洞察が得られるケースも既に出てきているという。過去の販売データや顧客データなどを分析することで潜在的な顧客ニーズと市場トレンドを把握し、より高精度で効果的な販売戦略の立案につなげるなど、今後はそうした取り組みをさらに多方面で進める。