オムロンはソリューション営業の実現に向けて、セールスイネーブルメントクラウド「ナレッジワーク」を導入した。2024年11月15日、ナレッジワークが発表した。
オムロンは従来のプロダクト営業から、顧客の課題解決に必要な商品やソフトウェアを組み合わせたアプリケーションを提案するソリューション営業へと転換を進めている。しかし、ソリューション営業には多岐にわたる商品知識やアプリケーション知識、膨大な過去提案書、熟練の営業ノウハウなど多くのナレッジが必要となる。従来のようにファイルストレージからファイル名で検索する方法では限界があり、営業生産性のボトルネックになっていた。そこで、ナレッジワークを導入することで、営業資料や営業ノウハウを容易に共有し、活用できるようにした。
オムロン ソリューション営業本部 営業本部長の伊達勇城氏は、「お客様の課題解決ソリューション提供にこだわっていく中で、ソリューション提案には複雑なナレッジの組合せが必要で、従来のナレッジシェアのあり方を革新する必要があった」とコメントしている。
ナレッジワークは、営業資料や営業ノウハウの共有、営業向けの学習プログラムの提供など、セールスイネーブルメントの様々な要素を一つのツールで実現するクラウドサービスだ。 導入の決め手となったのは、システム開発のノーコード性とスピード、アジャイルな自社開発が可能である点、CRMなど周辺システムとの連携、ユーザーにとって直感的なUI、多様な検索機能、外出先やスマホでの利用の容易さ、資料へのアクセス時間の短縮などだ。
評価トライアルでは、月間で一人平均5.2時間の資料作成、検索の時間を削減した。1万件以上のナレッジ・コンテンツをアップして共有し、閲覧/ダウンロードは従来比で200%を目指している。リリース後1ヶ月でユーザー利用率は95%と、迅速な定着を実現している。
オムロンはナレッジワークを通じ、ナレッジとセールスデータの相関関係に基づいたコンテンツのAIリコメンドの実現など、営業生産性の革新にチャレンジしていく。