セゾンテクノロジーは40歳以上の全社員を対象に睡眠検査を本格導入した。
セゾンテクノロジーは社員の健康向上を重要な課題と捉え、その一環として睡眠に着目した。睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病のリスクを高めることから、早期発見と治療が重要と判断。7月から40歳以上の管理職を対象に試験導入していた睡眠検査を、11月より対象を40歳以上の全社員に拡大した。
InSomnograf は、誰でも場所を選ばずに、医療レベルの精度で睡眠を調べることができるサービス。健康診断などで利用でき、医師による睡眠トラブルのスクリーニングや、個人に合った睡眠改善のアドバイスを行う。
睡眠検査には、S'UIMINの脳波計測デバイス「InSomnograf」とAI技術を活用。試験導入では、約3割の社員が睡眠時無呼吸症候群の疑いがあると指摘された。指摘を受けた社員の多くは自覚症状がなかったことから、検査を通して無自覚のリスクを早期に発見できる意義は大きい。
セゾンテクノロジーは「データをつなぐスペシャリスト」として、今後は睡眠検査結果を勤怠データや運動習慣などのデータと組み合わせ、睡眠課題との相関を探る。これにより、事前にリスクを把握し予防に役立てられるようデータ活用を進めていく。