セブン銀行、社員体験の向上やカルチャー変革の基盤にサービスナウ製品採用

2024年12月3日09:10|ニュースCaseHUB.News編集部
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 セブン銀行は、サービスナウ(ServiceNow)の「HRサービスデリバリ」(HRSD)を採用した。11月29日、同社とServiceNow Japanが発表した。HRSDはワークフロー機能をベースに従業員のライフサイクルイベントに関わる幅広い業務プロセスをデジタル化するソリューション。業務効率化やワークスタイル変革に継続的に取り組む基盤を整備し、社員のユーザーエクスペリエンス(UX)を向上、さらには社内カルチャーの変革につなげたい考えだ。

 同行は全国に2万7000台以上のATMを展開するとともに、デジタルネイティブな口座サービスを提供している。目下、社内業務フローの改善と生産性向上による社員の意識変革に注力しており、その核となるのが今回のHRSDの導入だという。社員向けポータルサイトにおけるセルフサービスの充実や社内窓口機能の向上、各種業務・システムと連携したデジタルワークフローの構築、社員用スマートフォンの機能拡充などに活用する。また、ダッシュボード機能で業務プロセスの進捗状況を可視化し、従業員向けサービスを継続的に分析する環境も整備できるとしている。

 セブン銀行コーポレート・トランスフォーメーション部コーポレートITデザイン室の石原健二室長は「現在、システム基盤からアプリケーションレイヤーにいたるまで社内システムを全般的に見直して最適なシステムインフラ、ソリューションの導入を積極的に展開・推進してDXを推進している。ビジネスの成長はもとより、社員満足度向上の観点からも不可欠な取り組みであり、その一角を担うServiceNowには大いに期待している」とコメントしている。

 HRSD採用に先立ち、セブン銀行は2021年にサービスナウの「IT Service Management」(ITSM)を採用し、IT運用の継続的な高度化・自動化に取り組んでいる。ITSMとの親和性も、HRSDの採用を後押ししたポイントの一つだったという。石原室長は「データ活用の重要性は増していく一方で、これからはAIの活用も視野に入れる必要がある。サービスナウのグローバルベースの知見やベストプラクティスなどのメリットをフルに享受していきたい」とも述べている。

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