高宮中央交通、アルコールチェックをデジタル化で業務効率化

2024年12月4日23:36|ニュースCaseHUB.News編集部
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 高宮中央交通は、鈴与シンワートの運転前アルコールチェック&検温クラウドサービス「あさレポ」を採用した。2024年12月4日、鈴与シンワートが発表した。

 高宮中央交通は、広島県を拠点に観光や修学旅行、送迎などを行う貸切バス事業者である。2024年4月1日に施行された旅客自動車運送事業運輸規則一部改正に対応するため、あさレポを導入した。

 従来のアルコールチェックは、測定結果が印字された紙を貼り、手書きで記入し台帳管理をしていた。そのため、台帳をPDFデータとして保存する必要があり、確認印の漏れなどの課題もあった。また、改正法への対応として、既存のアルコールチェックと防犯カメラを用いた対面でのアルコールチェック記録も検討したが、業務負荷の増加が懸念された。

 そこで、アルコールチェックシステムの導入を検討し始めたところあさレポを知り、デモンストレーションを受けた。選定理由として、初期費用が不要で月額費用もリーズナブルであること、月額プランと従量課金プランをドライバーごとに設定でき月ごとにプラン変更ができること、鈴与シンワートのサポート体制に期待できること、クラウドサーバーで測定データの保管と管理ができるため台帳管理が不要になること、アルコールチェッカーやアプリの操作方法が簡単であることを挙げている。

 運行管理者兼ドライバーの上松龍矢氏は「特にリーフレットを拝見して、初期費用が不要な点が良いと思いました。また、従量課金プランがあることも魅力的でした。嘱託職員は通常時は従量課金プラン、観光シーズンは月額プランにするなど柔軟に設定変更ができます」とコメントしている。

 あさレポ導入後は、従来の手書きでの台帳管理やPDFデータ化の作業が不要となり、業務と紙の削減を実現した。また、管理画面で未確認の場合は赤いボタンで「未確認」と表示されるため確認漏れもなくなった。ドライバーは当初アプリの使用方法に戸惑うこともあったが、3~4回ほどの使用で慣れ、短時間でアルコールチェックができるようになった。

 運行管理者の視点からは「以前、監査の際に『点呼簿に点呼時のドライバーとのやり取りをメモするように』と指導があったため、従来は紙に手書きで記入していました。現在は『あさレポ』管理画面のコメント欄に入力し、保存するだけで完了するので3年間のデータ保存業務が楽になりました」と評価している。今後の展望として、上松氏は「現在の費用感で『業務後自動点呼(ロボット点呼)』機能の追加は難しいと思いますが、ゆくゆくはロボット点呼の実現も期待しております」と語っている。

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