ヤマハ、データ統合で顧客体験向上とイノベーション推進

2024年12月10日23:49|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ヤマハは、顧客体験の向上とデータドリブン経営の実現を目的に、インフォマティカのMaster Data Management(MDM)ソリューションを導入した。2024年12月10日、インフォマティカ・ジャパンが発表した。

 ヤマハは、「Make Waves」というブランドプロミスを掲げ、顧客視点のものづくりを推進し、持続的な成長力を高めるため、商品、顧客、財務といったデータを連携・可視化する統合データプラットフォームの構築に取り組んでいる。デジタル化が急速に進む中で、消費者ニーズの変化に迅速かつ正確に対応するためのデータ活用は、ヤマハのDX戦略の中核を担っている。

 しかし、グローバル規模で稼働する200以上のシステムにデータが分散しており、一元管理が課題となっていた。そこでインフォマティカのMDMを採用し、分散していたデータを統合管理する仕組みを構築した。これにより、迅速かつ正確な意思決定を支える基盤が整った。

 導入したMultidomain MDM SaaSは、エンタープライズ向けクラウドデータ管理プラットフォームIntelligent Data Management Cloud™(IDMC)を構成する重要なサービスの一つ。分散されたデータを収集・統合し、マスターデータ化する機能に加え、データの閲覧権限や変更履歴の管理など、包括的なトラッキング機能も備える。

 インフォマティカのMDMを選定した理由として、マルチクラウド環境への対応、日本での豊富な実績と経験を持つエンジニア陣によるサポート体制を挙げている。特に、技術提供だけでなく、社内での合意形成支援や経営層へのデータマネジメントの重要性説明など、戦略的なサポートが評価された。

 ヤマハ情報システム部ERP戦略グループリーダーの村上喜彰氏は、「顧客視点で、もっとお客様に喜んでもらえるようなプロダクトやサービスを提供する。そのためのデータプラットフォームとして、インフォマティカのソリューションを選択したことで将来の展望が広がってきたと考えています」と述べている。ヤマハは今後、MDMとデータカタログを活用し、迅速なデータ活用を検討していく。 

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