柏市役所、請求書受領クラウドで学校給食費公会計化に対応

2024年12月12日08:59|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 柏市役所は、学校給食費の公会計化に伴う請求処理業務の効率化を図るため、請求書受領クラウド「TOKIUMインボイス」を採用した。2024年12月11日、TOKIUMが発表した。

 近年、文部科学省は教員の業務負担軽減などを目的に、学校給食費を地方公共団体の会計に組み入れる「公会計制度」を推進している。従来主流だった各学校が給食費を徴収、管理する「私会計」から、公会計制度を導入すると地方公共団体や教育委員会が給食費の請求業務を担うことになる。公会計化は透明性向上や不正防止が期待される一方で、自治体職員の事務負担が増加する。

 柏市では、公会計化への取り組みが進んでおり、それに伴う請求処理業務の効率化が課題となっていた。そこで、TOKIUMインボイスを導入することで、請求業務の効率化を図ることとした。

 TOKIUMインボイスは、紙やPDF、WEBダウンロードなどさまざまな形式で届く請求書を受領からデータ化まで代行し、受け取りや保管にかかる工数を大幅に削減する。柏市は、請求書の受け取りをTOKIUMが代行することで、請求書の収集や処理の負担を軽減できると判断した。また、TOKIUM上で請求書を確認できるため、柏市と各学校間で煩雑な紙でのやり取りの軽減も期待される。

 柏市役所学校給食課の中村氏は「今回の取り組みは、学校給食費を公会計化し、教職員の負担軽減を図るとともに、より効率的な給食費の管理体制を構築することを目的としています。TOKIUMインボイスの導入により、請求業務が自動化され、紙ベースの手続きが削減されることで、請求処理業務の効率化を実現し、限られたリソースをより効果的に活用できるようになることを期待しています」とコメントしている。

 柏市は、TOKIUMインボイスの導入により、公会計化に伴う事務負担増加を抑え、教職員の負担軽減と、より効率的な給食費の管理体制の構築を目指す。

ニュースリリース