横浜市、ガバクラ共通基盤整備でネットワンシステムズの支援 安全で効率的な接続へ

2024年12月17日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 横浜市は、ガバメントクラウド上の共通基盤整備でネットワンシステムズの包括的な支援を受けた。12月16日、ネットワンシステムズが発表した。同社は「神奈川情報セキュリティクラウド」(KSC)の県域WANを活用したガバメントクラウドとの接続や共通インフラ機能、データ連携基盤の要件整理から設計、構築までを手がけたほか、「運用管理補助者」として24時間365日体制で保守・運用も支援する。

 全国の地方公共団体は、2025年度末までに基幹業務20システムの標準化とガバメントクラウドへの移行、接続環境の構築などが求められている。横浜市はネットワンシステムズの支援の下、マルチベンダーで構成される20システム間のデータ連携を妨げない構成や、クラウド利用環境の共通化による運用管理負担の軽減を目指した。職員の業務プロセスと利用シーンを調査・分析し、最適な共通基盤を設計、構築したという。

 また、KSCを活用した接続構成を採用することで、導入コストの削減と期間短縮を実現した。KSCは、総務省が標準要件を策定している「自治体情報セキュリティクラウド」の神奈川県版。自治体情報セキュリティクラウドは、都道府県単位で自治体のWebサーバーを集約し、高度なセキュリティ対策を行うための仕組みだ。

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赤の破線内がネットワンシステムズの支援範囲(ネットワンシステムズの資料を『CaseHUB.News』編集部が一部加工)

 さらに、ネットワンシステムズ独自の運用サービス「Managed ONEガバメントクラウド接続運用サービス」の導入により、24時間365日の環境維持・運用支援体制を構築し、安定的なシステム運用を目指すとしている。

 ガバメントクラウド導入に関するガイドラインや規定はたびたび改版されているが、内容の読み解きやデジタル庁への問い合わせでも、横浜市とネットワンシステムズが連携したという。ネットワンシステムズは「自治体インフラ強靭化支援で培ったセキュリティに関するノウハウや、ガバメントクラウド先行事業の支援における知見を生かし、プロジェクトを推進した。(同社の支援により)横浜市のガバメントクラウドへの安全かつ効率的な接続を実現した」としている。

ニュースリリース