スペインの送電系統運用会社がダッソー・システムズ製品で設備のエコシステム可視化

2024年12月24日10:55|ニュースCaseHUB.News編集部
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 スペインの送電系統運用会社であるレッド・エレクトリカは、電力ネットワークの技術資産情報の管理業務に、ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCEプラットフォーム・オン・ザ・クラウド」を基盤とした統合ソリューションを導入した。12月23日、ダッソー・システムズが発表した。電力系統設備のエコシステムを可視化し、業務やプロセスの標準化につなげたい考えだ。

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 発電所から変電所までの基幹部分にあたる送電系統の運用を担うレッド・エレクトリカは、スペインの電力システムにおける脱炭素化をけん引する存在だ。送電技術部門責任者であるマリア・ソレール氏は「エネルギーネットワーク開発計画の目標達成と脱炭素化社会への移行を実現するため、送電網への大規模な投資と革新を進めている」としている。

 そうした取り組みの一環として、電力業界固有の課題やニーズに対応する包括的なツール・サービス群で、3DEXPERIENCEプラットフォームを基盤とする「Integrated Built Environment」を導入。1500人以上のステークホルダーがバーチャルツイン上で連携できるようになり、送電線から変電所内の細かな設備まで電力系統設備のエコシステムを広範囲で可視化する。最新の設備データをリアルタイムに利用することで、社内外の関係者との連携を改善し、業務やプロセスの標準化を進めるという。これにより、送電線や変電所の設計品質向上などが可能になると見込む。

ニュースリリース