太陽生命保険が「HUEデジタルインボイス」を導入し、請求書発行業務をデジタル化した。1月16日、ワークスアプリケーションズが発表した。
超高齢社会を迎えるなか、シニアマーケットを意識した商品やサービスの開発に力を入れている太陽生命保険では、月間約1000枚の請求書発行業務をデジタル化し、業務効率化と工数削減を目指している。同社では、これまで請求書の発行と受領の両方で、紙媒体での運用が残っていた。毎月約2000枚の紙への対応が発生しており、特に発行業務においては印刷、封入、郵送などの作業に月150時間もの工数を費やしていた。
これらの課題を解決するために、太陽生命保険ではHUEデジタルインボイスの導入を決めた。同社では会計システムの基幹部分でワークスアプリケーションズの「HUE Classic」を利用していたため、連携が容易だと判断した。また、請求書のペーパーレス化を促進するだけでなく、従来の郵送に比べ請求先に迅速に請求書を届けられる点も評価された。
HUEデジタルインボイスは、直感的な操作で請求書の受取・発行が行えるクラウドサービスで、インボイス制度や国際規格「Peppol」に対応している。取引先の指定した方法で請求書を送信でき、「HUEデジタルインボイスネットワーク」を活用すれば、未導入の取引先とも容易に請求書の送受信が可能となる。
太陽生命保険では、発行業務の効率化を急務としており、まずは発行業務のみにHUEデジタルインボイスを採用し稼働を開始した。公共機関向けなど一部を除き、ほぼすべての発行業務をデジタル化できる見込みで、工数の大幅な削減を見込んでいる。
太陽生命保険の運用管理部資金運用管理課長の近岡氏は、「デジタル化できない運用があると最初から諦めず、一歩ずつでもデジタル化に取り組んでいくことが、業務全体の効率化に繋がると考えている」とコメントしている。