東急不動産が本社をスマートビル化、顔認証で入館を効率化

2025年2月5日11:04|ニュースCaseHUB.News編集部
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 東急不動産が、本社「渋谷ソラスタ」のスマートビル化を進めている。2月4日、NECとソフトバンクが発表した。

 東急不動産は、渋谷ソラスタの本社機能において、自律的に進化し続けるスマートビル「Autonomous Building化」を推進している。設備連携やユーザータッチポイントを用いた行動変容を促し、スマートビルの新たな価値創出を目指している。同社は2019年からソフトバンクと竹芝地区でスマートシティプロジェクトを進めており、その中で培った知見も今回のスマートビル化に活用している。

 今回、東急不動産は、NECの生体認証ソリューション「Bio-IDiom Services」を導入し、1月に稼働を開始した。さらに、今夏にはソフトバンクのスマートビルディングソリューション「WorkOffice+」と連携した従業員およびゲスト向けのサービスを開始する。この取り組みは、2024年7月にソフトバンクとNECが締結した戦略的提携に基づく最初の事例となる。

 WorkOffice+は、施設予約や来訪者登録管理などのスマート化を実現するソリューション。従業員は、スマートフォンやパソコンから会議室の予約、NFCやQRコードを使ったチェックイン・チェックアウトが可能になる。また、予約された施設の実利用状況の把握も可能だ。

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渋谷ソラスタの東急不動産本社における顔認証入館

 Bio-IDiom Servicesは、入館ゲートや各フロア執務室の入室ドアに設置された44台の端末で、従業員と来訪者の顔認証を実現する。使用される端末「UBio-N Face Pro」および「UBio-N Face Pro QRコードリーダセット」は、ソフトバンクとの提携に基づき「Bio-IDiom Services」と接続可能とした顔認証エッジデバイスで、国内初導入となる。これらの端末は、顔認証とジェスチャー認識による非接触での勤怠打刻機能も搭載しており、サーマルカメラやQRコードリーダーとの接続もできる。

 今回のスマートビル化で、東急不動産は入館管理の効率化とセキュリティ向上を図る。また、従業員はより快適にオフィスを利用できるようになる。

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