戸田建設がカチャカプロをオフィスに導入し業務効率化とスマートオフィス化を推進

2025年2月25日16:31|ニュースCaseHUB.News編集部
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 戸田建設が小型自律搬送ロボット「カチャカプロ」を、業務効率化とスマートオフィス化を目的に採用した。Preferred Roboticsが、2月25日に発表した。

 戸田建設は、スマートオフィスを開発しており、2024年11月に開業した新本社ビルにさまざまなIoTシステムやロボットを導入している。新本社ビル8階には十数か所の会議室とカフェがあり、カフェではドリンクや軽食の対面販売、会議室へのドリンク配送サービスを提供している。しかし、新オフィスは面積が広く、カフェスタッフへの業務負荷が集中し、特に会議室へのドリンク配送や使用済みカップ回収の効率化が課題となっていた。

 こうした背景から戸田建設はカチャカプロに興味を持ち、実機デモと説明を聞き導入を決めた。決め手は、複数の棚を効率的に運用できる点、APIによる柔軟なシステム連携、広大な環境でも安定稼働、高い安全性、低価格が挙げられる。カチャカプロは棚と分離・結合が可能なドッキング機構を備えており、単機で複数の棚を効率的に移動させ、多様な役割を果たせる点が高く評価された。また、APIが公開されており、内製でスマートオフィス向けの既存システムやIoTデバイスと簡単に連携でき、リモートセンシング技術で12m先まで対象物を検知できるLiDARが搭載されており、大規模な新オフィスでも安定的に稼働できる点も評価された。

 戸田建設では、カチャカプロでカップ置き場から使用済みカップを回収して戻る工程を自動化した。カフェスタッフがボタンを押すとカチャカプロが起動し、カフェに置いてある空の棚にドッキングして移動を開始する。カップ置き場まで約70mの距離を人や什器にぶつからずに自律搬送し、カップ置き場で空の棚を設置、代わりに使用済みカップが置かれた棚を回収しカフェに戻る。カチャカプロへの移動指示は、ソラコム社のIoTボタンとカチャカAPIを活用し、プログラムは内製した。カフェスタッフは、ボタンを1回押すだけで一連の動作が実現できる。

 カチャカプロの導入で、1日2kmの移動を代替し、カフェスタッフはバリスタ業務や顧客対応に集中できるようになった。また、使用済みカップの回収をカチャカプロが担うことで、余分なゴミ箱を設置する必要がなくなり、オフィスの美観維持にも貢献している。カチャカプロが稼働する様子は来訪者にも好評で、特に棚とドッキングする様子や他の移動ロボットとすれ違うタイミングは驚きをもって迎えられている。

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カチャカプロは他の移動ロボットにもぶつからずにすれ違う

 戸田建設ICT統轄部DX推進室の田村氏は「カチャカプロのAPIは非常に充実しているため、やりたいことの多くが実現できます。今後はこのAPIをフル活用して、カチャカプロとエレベータを連携して、郵便物や書類の運搬に利用したいと考えています」と述べている。戸田建設は今後、エレベータとカチャカプロを連携させ、複数フロア間の館内搬送を自動化し、搬送ロボットの運行データをもとに業務フローを最適化し、新たな付加価値を提供することを目指す。さらに、自社で成功した事例をもとに、顧客企業へのスマートオフィス構築サービスを展開する予定もある。

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