住友生命、会計システム刷新でウェルビーイングな業務へ

2025年3月18日11:40|ニュースCaseHUB.News編集部
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 住友生命保険は、Oracle Cloud ERPを会計業務プラットフォームに採用し、ウェルビーイングな会計業務(働き方変革や生産性向上)を目指す会計システムの刷新プロジェクトを開始した。3月17日に、日本オラクルらが発表した。

 住友生命は、「住友生命グループVision2030」において「ウェルビーイングに貢献する『なくてはならない保険会社グループ』」を長期的な目標として掲げ、ビジネスパートナーや従業員を含む全てのステークホルダーのウェルビーイングを支援する取り組みを進めている。また、「スミセイ中期経営計画2025」では「収益構造改革」を重点施策の一つとし、持続的かつ安定的な成長に向けた改革を さまざまな領域で推進している。これらの取り組みの一環として、会計業務領域においても、創造性の高い業務へのリソース最適化や、社会や環境の変化に柔軟に対応するために、本プロジェクトが始動した。

 今回の会計システム刷新では、業務効率化とシステム利用における利便性向上、そして将来的な市場変化への柔軟な対応が可能な拡張性を備えたシステム構築が目的となる。これまで住友生命の本社・支社・支部の従業員約1万5000ユーザーが利用してきたメインフレームの現行会計システムを、Oracle Cloud ERPをベースとした新たな会計システムへと刷新する。新システムのワークフローシステムには、子会社であるスミセイ情報システム株式会社が提供する経費精算ソリューション「皆伝!ワークフロー」が採用される。

 選定にあたりOracle Cloud ERPは、金融業界における豊富な導入実績に加え、最新のクラウド・AI技術が評価された。また、ワークフローシステムに「皆伝!ワークフロー」が採用されたことで、両システムの連携で、保険業界特有の財務会計・予算管理プロセスの簡素化・標準化やペーパーレス化、データの一元管理などが可能になる。システム構築は、Oracle Cloud ERPの標準機能に合わせて業務プロセスを見直す「Fit to Standard」方式を採用することで、将来的な機能追加によるコスト増加やリスク上昇を抑制し、制度変更や法改正への迅速かつ効率的な対応が可能な基盤システムを構築する。

 本プロジェクトは、スミセイ情報システムとアビームコンサルティングが構築し2026年度の本格稼働を目指し、最大150名超の体制で推進される。新会計システムの導入で、業務集約を通じた会計業務における複雑性の解消、柔軟なアクセス環境の提供を通じて住友生命従業員のウェルビーイング向上が期待される。

ニュースリリース


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