三井住友海上火災とあいおいニッセイ同和損保が経費システム刷新で生産性向上へ

2025年3月24日21:09|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険が、経理業務の共通化と効率化を目指し、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)」を基盤とする新経費システムを導入した。3月24日、日本オラクルが発表した。

 MS&ADインシュアランス グループ ホールディングスは、中期経営計画において、傘下の三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保のミドル・バック部門を中心とした共通化・共同化・一体化を推進する、1プラットフォーム戦略を掲げている。今回の新経費システムの稼働は、この戦略の一環で、グループ全体の相乗効果を発揮し、業務効率の向上と品質の強化を図る。

 新システムは、入力されたデータを元に精算申請の承認や分担経費の請求書発行などを行い、生成された仕訳データを財務会計システムと連携させる。また、プロジェクト予算に対する経費の実績と進捗状況の管理も可能となる。

 今回のシステム選定と導入では、経理業務プロセスの標準化を図り、既存の自社開発システムと比較し維持管理費用の削減が期待されている。また、業務プロセスやワークフローのデジタル化により、リモートワークへの対応も可能になった。さらに、電子帳簿保存法改正への対応や、2024年度の交際費の損金不算入制度見直しといった税制改正にも、追加コストをかけずに対応できる。

 サブシステムとして新たに導入された「Oracle Cloud Enterprise Performance Management (EPM)」は、経費システム内で生成されたデータの集約や俯瞰を容易にし、総勘定元帳からのトランザクションを容易に参照できる機能を提供する。このサブシステムは、「Oracle Autonomous Database」と「Oracle APEX」を用いて構築された。新経費システムの構築は、MS&ADインシュアランス グループのシステム中核会社であるMS&ADシステムズが担当した。

 三井住友海上・あいおいニッセイ同和損保 経理部は、「新経費システムとして『Oracle Cloud ERP』を導入し、システムの標準機能に合わせた業務プロセスに変更した。これにより、従来の自社開発システムと比較し維持管理費用の削減を実現している。また、業務プロセスやワークフローのデジタル化が進んだことで、リモートワークへの対応が可能になった。『Oracle Cloud ERP』の四半期ごとのアップデートを通じて、最新テクノロジーが取り込まれ、さらなる業務効率化・高度化が進むことを期待する」とコメントしている。

ニュースリリース


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