帝国電機製作所は、受入検査業務の効率化とヒューマンエラー削減を目的に、音声入力ソリューション「AmiVoice Keyboard」を採用した。4月10日、このソリューションを提供するアドバンスト・メディアが発表した。
帝国電機製作所は、世界シェアトップのキャンドモータポンプを製造・販売する企業であり、全社的な生産性向上を目指しデジタル技術の活用を進めている。同社では従来、受入検査における寸法測定記録を手書きで行い、その後の確認作業もマンパワーに依存していた。このため、作業効率の向上や記録ミス防止が課題となっていた。
AmiVoice Keyboardは、キーボード操作を音声で代替するソフトウェアで、ハンズフリーで効率的なデータ入力が可能。オフライン環境でも使用できるスタンドアローン型の音声認識エンジンを搭載している点も特徴だ。同社はこのソリューションの導入で、手書き記録から電子データ主体へ移行し、従来30分かかっていた作業時間を20分に短縮、生産性を33%向上させた。また、音声ガイダンスによる測定項目の案内や音声合成による入力値確認機能により記録漏れや入力ミスの削減も実現し、検査結果の判定まで自動化することで判定ミスの削減にも成功している。
AmiVoice Keyboardは、コスト面での優位性と充実したサポート体制が選定の理由となった。実際の運用ではタブレット上でExcel形式の記録書を立ち上げ、初期情報を入力後に音声ガイダンスに従って測定を進める仕組みが採用されている。これにより作業者は測定に集中できる環境が整えられた。 今後、帝国電機製作所は、AmiVoice Keyboardの活用範囲をさらに拡大し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を加速させる。
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