フルサト・マルカホールディングス、業務自動化とデータ連携基盤強化で業務効率化

2025年4月18日13:58|ニュースCaseHUB.News編集部
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 フルサト・マルカホールディングスは、グループ全体の業務自動化とデータ連携基盤の強化を目的に「HULFT Square」を採用した。4月16日、HULFT Squareを提供するセゾンテクノロジーが発表した。

 フルサト・マルカホールディングスは、2021年10月に建設資材や機械・工具、セキュリティを中心としたフルサトグループと、産業機械をグローバルに展開していたマルカグループが経営統合して設立された。統合後は、機械・工具、建設資材、建設機械、IoTソリューションの4事業を柱とするポートフォリオ経営を展開し、グループブランド「UNISOL」のもとで「感動提案で今を拓き、変化の先まで伴走する。」というミッションの実現を目指している。

 経営統合の経緯から、グループ各社が保有する基幹システムの統合や最適化、老朽化やブラックボックス化への対応が喫緊の課題となっていた。グループ会社ごとに進むSaaSや外部サービスの活用状況を踏まえ、基幹システム刷新のタイミングで全事業会社のデータを一括管理し、業務最適化に資するデータ連携基盤の整備が求められていた。

 フルサト・マルカホールディングスは、SaaSを中心とした外部サービスと業務システムのデータ連携を実現するため、データ連携プラットフォームの選定を進めた。自社で運用可能なノーコード開発環境、日本語GUIや評価検証支援など国内サポートの充実、専用コネクターやAPIによる多様なサービス接続とデータ加工処理の自動化、さらにスクリプト課金ではなく接続先追加でも料金が変動しない課金体系を評価しHULFT Squareの採用を決めた。

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HULFT Squareを活用したフルサト・マルカホールディングスの構成図

 導入プロジェクトはメールやサーバー、クラウドストレージ、基幹システムおよびSaaSとの受発注・在庫データ連携、データ加工処理の自動化、エンジニアによる評価検証支援などを段階的に進められた。

 導入後、従来比で最大80%のスクリプト開発工数削減を達成したほか、インターネットFAXサービスのPDFファイルやメール添付ファイルなどの証憑をオンラインストレージに保管し、改正電子帳簿保存法への対応も進めている。EDI領域では、約70社の取引先との年間約67万件の受発注明細を処理するなど、業務の効率化を実現している。

 プログラム開発経験が少ないメンバーでもノーコード開発のメリットを活かし、トレーニングを通じて自走開発が可能となった。開発環境と本番環境で同一スクリプトが実行できるため、プロセスの簡略化やリリースまでの期間短縮にもつながっている。

 今後は、受信側EDI領域にとどまらず、仕入れ先への注文書や顧客への納期回答など送信側の仕組み拡張、さらには生成AI活用の前段階となるデータ生成や回答精度向上のためのRAG(検索拡張生成)など、HULFT Squareのさらなる活用を進めていく。

ニュースリリース


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