キングレコード、デジタル配信強化に向け全社データ活用基盤を構築

2024年9月9日08:30|ニュースリリース公開日 2024年3月27日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 キングレコードは、音楽業界のグローバル化に備え、全社レベルでのデータ活用基盤を構築する。CD、アナログレコードなどのパッケージ市場に加えてデジタル市場における事業拡大を目指す。データ活用基盤の構築には、クラウド型データ活用プラットフォーム「Domo」を提供するドーモのサービスを採用した。2024年3月27日にドーモが発表した。

 国際レコード産業連盟(IFPI)の「Global Music Report 2023」によると、2022年の世界の音楽パッケージ市場売上は前年比4.0%増の46億ドルに達した。中でもアナログレコード売上は10年以上プラス基調で推移し、2022年は前年比17.1%増と高い成長を記録した。日本を含むアジア地域のパッケージ売上は世界で最も高く、約半分(49.8%)を占めている。

 キングレコードは日本で三番目に創設された老舗のレコード会社として、演歌、ポップスから子ども向けの楽曲、アニメやキャラクタービジネスなど幅広いジャンルを手掛け、パッケージビジネスに強みを持つ。一方で、今後の更なる事業成長とファンからのニーズに柔軟に対応するため、パッケージビジネスに加えデジタル配信の強化が急務となっていた。

 特定の部署がファンのニーズなどのデータ分析を先行して進める中、全社共通の信頼性の高いリアルタイムデータを活用した全社的なデータ分析の要望が高まり、あらゆる部門の人がスピード感をもってアクションが取れる体制づくりが求められていた。

 キングレコードは、導入のしやすさと使いやすさを重視してDomoの導入を検討した。90年以上の歴史を持つ同社では、長い間使われているデータソースがあるが、Domoであれば既存システムも簡単に組み入れることができ、社内のあらゆるデータを統合して素早くデータ活用を始められることを評価した。また、直感的に操作できるDomoのダッシュボードや適切に管理されたデータアクセス権限、データ活用の定着化に必要な社内トレーニングの計画を含むDXを成功に導くためのロードマップの策定など、Domoのユーザビリティやサポート体制も採用の決め手となった。

 Domo導入により、音楽配信実績の集計、レポート作成を自動化する。これにより業務を効率化するとともに、タイムリーに配信実績を可視化し、国、配信元、アーティスト、楽曲別など多角的な分析を可能にする。デジタル配信のスピード感に対応できる基盤が整うことで、今まで把握できていなかった兆候も見逃さず、音楽トレンドの深い分析も迅速にできるようになると期待している。特に海外でのムーブメントは予想を遥かに超えることもあるため、Domoのアラート機能を使うことで、新たなムーブメントやビジネスチャンスの発見につなげる。

 また、新曲発表会などの個別企画やプロモーションの損益データをDomoでリアルタイムに管理することで、プロモーションの進捗状況のモニタリングが可能となるため、より踏み込んだ施策提案に活用していく予定だ。さらに、データドリブンなOODA(Observe:観察 Orient:状況判断 Decide:意思決定 Act:実行)ループを回して事業の健全化や収益力の向上を図る。

ニュースリリースURL
https://www.domo.com/jp/news/press/king-records-select-domo