トリドールホールディングス(トリドール)は、サイファーマが提供するサイバーセキュリティプラットフォーム「DeCYFIR」を採用した。9月9日、サイファーマが発表した。海外子会社を含む外部のサイバー脅威とリスクを包括的に可視化し、グローバル規模でのセキュリティ意識向上と対策強化につなげる。
丸亀製麺など国内外に20のレストランブランド、2000店舗以上を展開するトリドールは、2021年の「DXビジョン2022」に続き、2022年には「DXビジョン2028」を打ち出し、グローバル展開を見据えたIT基盤の深化に取り組んでいる。
これまで海外子会社のデジタルリスクを把握するため、他社の脅威インテリジェンスサービスを導入していたが、運用体制が不十分だったため使いこなすことが困難だった。既存ツールはUI/UXが分かりづらく、日本国内のサポート体制も弱かったため、海外子会社のセキュリティ対策推進が遅延する課題を抱えていた。こうした課題を克服できるソリューションとして、DeCYFIRの導入を決めた。
DeCYFIRの選定理由として、トリドールはユーザビリティの高さと充実したサポート体制を挙げている。エンジニアだけでなく、セキュリティに精通していない現場の関係者でも使いやすい点が評価された。また、月次の定例会でサイファーマの専門的な知見が提供され、それらを経営トップへの報告やリスクマネジメント委員会での活用が可能になったことも採用の決め手となった。
DeCYFIRの導入により、アタックサーフェスやデジタルリスクへの対応が迅速かつ効果的になった。また、IT部門内でも脅威アクターの動向や対策について同じ目線で議論ができるようになり、全社的なセキュリティ意識の向上につながっている。世界中の子会社のドメインを登録することで、国内だけでなく海外子会社のセキュリティ状況も把握できるようになり、個別の対策指示が可能になるなど、セキュリティ活動のレベルが向上している。
トリドールホールディングス 執行役員 兼 CIO 兼 CTOの磯村康典氏は、「サイファーマの提供するDeCYFIRはUXが分かりやすく、非常に使いやすい。月次定例会とWebツールがセットになっているので、社内に知見を展開しやすくなった」と述べている。