栃木銀行は、預り物件管理のペーパーレス化を目的に、インテックのモバイル端末に対応したfcube「預り物件管理サービス」を採用し、2024年5月から全店で利用開始している。6月13日、TISインテックグループのインテックが発表した。
栃木銀行では従来、顧客の通帳や現金などの預り物件を管理する際、紙の受取帳による管理や、営業店での手書き受取帳、店内授受簿、期日管理簿などの手続き作業が課題となっていた。また、現行の受取帳をスキャンし管理するシステムの保守期限到来に伴い、事務手続きの負荷を軽減できる新システムの導入を検討していた。そうした中で、インテックの「預り物件管理サービス」に着目し、採用に至った。
栃木銀行は、「預り物件管理サービス」の採用理由として、まず、預り物件の受領から返却までをワークフロー化しているため、完全なペーパーレス化を実現できることをあげている。手続きを画面上で確認しながら進められるため、営業店事務の効率化や管理台帳の削減なども期待できる。また、同行は既にインテックのfcubeのサービスを複数利用しており、「CRMサービス」とのデータ連携によって顧客情報や訪問予定表などを「預り物件管理サービス」で確認できる点も評価した。さらに、本サービスはiPadのアプリケーションとして利用できるよう構築されており、モバイル端末からサービスを利用することで、外訪先でも預り物件の登録や電子サインを活用した帳票出力が行える。
「預り物件管理サービス」は、金融機関における業務効率化やペーパーレス化に適した機能を特長とするソリューションとして、2018年よりクラウドサービスで提供されている。
インテックは、「預り物件管理サービス」について、導入済みの金融機関からの要望にもとづいた追加機能を提供しており、今後も継続的なバージョンアップを実施していく方針だ。インテックは、今後も豊富な業務ノウハウやネットワーク・セキュリティ技術をもとに金融機関向けに営業生産性向上につながるサービスを拡充し、行内業務のDX化や金融機関が抱える顧客の課題解決を支援していく。