ロンドン証券取引所グループ、グローバル財務業務を統合

　ロンドン証券取引所グループ（LSEG）が財務業務の効率化と合理化を目指し、オラクルのクラウドサービスを採用した。11月7日、オラクルが発表した。

　LSEGは世界有数の金融市場インフラおよびデータ・サービスプロバイダーだ。同社は近年の買収を受け、ビジネスインサイトの活用強化と全社的な収益性向上を図るため、業務の合理化に乗り出した。将来の成長を支えるグローバルプラットフォーム構築に向け、17の既存財務システムをOracle Fusion CloudとOracle Financial Services Applicationsに統合する。

　この取り組みにより、LSEGは財務プロセスの自動化、グローバル調達プロセスの効率化、財務・業務計画の連携強化、予測とシナリオプランニングの最適化、レポート作成の迅速化と精度向上などを実現する。また、請求プロセスの自動化や単一プラットフォームでの請求業務の長期的統合も進める。

　LSEGの財務部門トランスフォーメーション・グループ責任者、ジョアンナ・フィールディング氏は「Oracle Cloudによって、優れたサービスをお客様に提供すると同時に、財務業務の連携が強化され、パフォーマンスの向上、データの有効活用、効率性の向上、請求プロセスの効率化が可能になった」と述べた。

　オラクルのクラウドサービス導入により、LSEGは効率を高め、コストを削減し、財務計画、予測、制御を改善する。これにより、世界45,000社以上の顧客へのサービス向上と、収益性の最大化を目指す。同社は今後、Oracle Universityの「Oracle Guided Learning」を活用し、新システムの円滑な実装と利用者の迅速な習熟を図る方針だ。

ニュースリリースURL
https://www.oracle.com/jp/news/announcement/lseg-to-unify-global-finance-operations-2023-10-26/