長野県茅野市で地域通貨を実証を開始、顔認証決済サービスを導入

2024年9月9日08:35|ニュースリリース公開日 2024年4月1日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 長野県茅野市が顔認証技術を活用した地域通貨サービスの実証実験を開始した。2024年4月1日、NECが発表した。

 茅野市は地域経済の活性化を目指し、安全性と利便性を兼ね備えた新たな地域通貨サービスの導入を検討していた。今回の実証実験では、NECの顔認証決済サービスとTOPPANデジタルのキャッシュレス決済プラットフォーム「地域Pay」を連携させ、顔認証による地域通貨の決済を試験的に実施する。

 実験期間は4月1日から1か月間。茅野商工会議所に加盟する洋菓子店や生花店、薬局など5店舗を対象に、茅野市役所職員と茅野商工会議所の関係者約100名が参加した。

 この取り組みにより、利用者はカード型電子商品券やスマートフォンを取り出すことなく、手ぶらで決済できるようになる。世界トップクラスの認証精度を持つNECの顔認証技術を活用することで、安心で簡単、便利な購買体験の提供を目指す。

 茅野市は本実験を通じて、地域通貨サービスの利便性向上と、それに伴う地域経済の活性化効果を検証する。また、顔認証技術の導入により、現金やカードの紛失リスクの軽減や、高齢者や障がい者にとっての利便性向上なども期待している。

 NECは今回の実証実験から得られた知見を基に、TOPPANデジタルとの連携をさらに強化し、全国の自治体や商工会議所向けに顔認証技術を活用した地域通貨サービスの展開を計画している。

 今後、茅野市は実証実験の結果を詳細に分析し、本格導入に向けた課題の洗い出しと解決策の検討を進める方針だ。地域通貨の利用促進や地元商店街の活性化、さらには観光客の利便性向上など、多角的な効果の検証も行う予定である。

ニュースリリースURL
https://jpn.nec.com/press/202404/20240401_03.html