農林中央金庫、パブリッククラウド環境で基幹系システムの稼働を開始

2024年9月9日08:50|ニュースリリース公開日 2024年7月17日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 農林中央金庫は、BIPROGYが提供するパブリッククラウドを活用したフルバンキングシステム「BankVision on Azure」を利用した基幹系システムの稼働を7月16日から開始した。7月17日、BIPROGYが発表した。パブリッククラウド環境でのフルバンキングシステム稼働は、全国金融機関では初めてとなる。

 農林中央金庫は、2020年9月からWindows上で稼働する「BankVision」を利用した基幹系システムの稼働を開始していた。今回、農林水産業の持続的な発展と市場環境の変化に柔軟に対応しながらさらなる顧客ニーズに応え、システムコストの削減を実現するため、BankVision on Azureによるクラウド化を実現した。

 農林中央金庫では、今回BankVisionが持つ「安定性」「高信頼性」の特徴はそのままに、高い柔軟性、拡張性およびコスト優位性実現のため、Microsoft Azureへ移行し2024年7月16日から稼働を開始した。また、BankVisionのMicrosoft Azureへの移行に合わせ、営業店システム(BANK_FIT-NE)やサービスゲートウエイ(内部向けAPI公開基盤)、外為システムなどの基幹系周辺システムもMicrosoft Azureへの移行を実現し、クラウド利用によるメリットの最大化を図る。

 BIPROGYは、マイナンバーなど法改正に係る安定的なサービス提供に向けた対応と併せ、サイバーセキュリティーやBCP対策の強化、APIのラインアップ拡充などBankVisionの高度化や機能拡張を進め、顧客の「攻め」と「守り」のIT戦略実現を支援していく。これにより、農林中央金庫が目指す農林水産業の発展、環境変化への対応に向けて伴走するとしている。

ニュースリリースURL
https://www.biprogy.com/pdf/news/nr_240717.pdf