東武ストアが指をかざすだけで決済ができるセルフレジを導入

　東武ストアが指静脈認証を活用し、指を専用装置にかざすだけで決済やポイント付与、年齢確認が実現できるセルフレジを越谷店に導入した。引き続き、みずほ台店と新河岸店へと順次導入していくことを計画している。4月8日、日立製作所が発表した。

　同セルフレジは、東武鉄道と日立製作所による生体認証を活用したデジタルアイデンティティの共通プラットフォームを採用している。決済については、決済代行会社であるDGフィナンシャルテクノロジーの協力のもと、指静脈認証でのクレジットカード決済を導入した。

　今回のセルフレジを利用するにあたっては、まず日立製作所が提供する専用サイト「アイデンティティポータル」において、属性情報と決済手段であるクレジットカード、自動連携したいポイント会員情報などを登録する。

　次に東武ストア店舗内の特設カウンターで本人確認を行い、専用装置で指静脈を登録して、生体情報と事前登録した個人情報データと紐づけて事前登録が完了となる。なお、本人確認には顔写真付きの身分証明書（運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカードのいずれか）が必要となる。

　買い物時には、セルフレジで購入したい商品のバーコードをスキャンし、決済方法として「指静脈認証」を選択する。その後、指を専用装置にかざすだけで決済、ポイント付与、年齢確認をワンストップで実現するという仕組みだ。

　利用客はより手軽に酒類を含めたお買い物が可能となる一方、店舗側はセルフレジの利用率向上に伴う、店舗人員の最適な配置を実現する。

　今回の東武ストアでの取り組みをはじめとして、東武グループは東武ストアの利用可能店舗を拡大するだけでなく、商業施設、ホテル、アミューズメントなど幅広い分野への導入も計画している。