三井不動産レジデンシャルは7月29日、2024年10月開業予定の高齢者向け住宅「パークウェルステイト西麻布」にNECの顔認証システムを導入すると発表した。全340室の一般居室の玄関ドアと共用施設に設置される。NECによれば、高齢者向け住宅の一般居室全室への顔認証システム導入は国内初だという。
パークウェルステイト西麻布は多様な共用施設を備えた「パークウェルステイト」シリーズの都心初のフラッグシップ物件で、入居者の多様なライフスタイルに対応するため、利便性と安全性を重視。三井不動産レジデンシャルは、鍵の持ち歩きや紛失、取り扱いに関する煩わしさを解消するため、顔認証システムの導入を決定した。システムの中核技術にはNECの顔認証技術「Bio-IDiom」が使われており、米国国立標準技術研究所(NIST)によるベンチマークテストで1位の評価を複数回獲得していることなどを評価。高い信頼性と安全性を実現できると見込む。
顔認証システムの導入により、入居者は鍵を持たずに外出や館内移動ができるようになる。また、大浴場など特定の場所での長時間滞在者の把握や、安否確認システムとの連携による見守り機能の強化も進める。さらに、個人を識別することで、アレルギー情報に基づいたサービス提供や、会計手続きの簡素化も可能になるという。
ニュースリリースURL
https://jpn.nec.com/press/202407/20240729_01.html