三菱電機ヨーロッパ、空調管理システムにセルラー通信機能追加

2024年9月9日08:35|ニュースリリース公開日 2024年4月23日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三菱電機の欧州法人であるMitsubishi Electric Europeが、空調・暖房製品向けのクラウドベースリモート管理システム「MELCloud」にセルラー通信機能を追加するため、ソラコムのIoTプラットフォームを採用した。4月23日、ソラコムが発表した。

 欧州では、エネルギーコスト上昇や脱炭素化の加速を背景に、省エネ性能の高い空調・暖房システムへの需要が増加している。特に従来の燃焼ボイラーに代わる効率的な手段として、ヒートポンプ式温水暖房の需要が急増している。

 MELCloudは、三菱電機の空調機器や暖房システムの性能と効率を最適化する機能を提供している。パソコンやスマートフォンから機器をリアルタイムで遠隔操作でき、エネルギー消費量や温度などの稼働データをクラウドに送信して分析・最適化に活用できる。欧州全域で利用可能で、2023年末時点で約100万台が登録されている。

 今回のセルラー通信機能の追加により、Wi-Fiが利用できない場所や、ネットワークへの接続が難しい環境でもサービスを利用できるようになった。Mitsubishi Electric EuropeはソラコムのIoT SIMを採用し、欧州全域での広範なカバレッジと、国ごとに異なる通信事業者のネットワークを選択できる柔軟性を実現した。

 Mitsubishi Electric EuropeのDonald Daw副社長は「SORACOMのセルラーネットワークはマルチキャリアでつながるため信頼性が高く、欧州全域の顧客が場所や時間を問わず快適性とエネルギー効率を最適化するサービスを利用できるようになった」とコメントしている。

 三菱電機ヨーロッパは、セルラー通信機能の追加により、MELCloudの利用可能範囲を拡大し、より多くの顧客に省エネと快適性を両立したサービスを提供できると期待している。

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ニュースリリースURL
https://soracom.com/ja/news/20240423-IoT-HVAC-System