武蔵野赤十字病院、デル・テクノロジーズの支援で仮想化インフラを刷新

2024年9月18日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 武蔵野赤十字病院は、院内の各種医療業務システムを支える仮想化インフラストラクチャーの技術更新に、デル・テクノロジーズのソリューションを採用した。9月12日、デル・テクノロジーズが発表した。仮想化基盤の刷新により、インフラ環境の強化とIT投資の最適化、迅速な緊急対応が可能になった。

 武蔵野赤十字病院では、2018年に約50部門システム、100台以上のサーバーをVMware vSphereとデル・テクノロジーズ製サーバーおよびストレージによる仮想化基盤に統合していた。しかし、リプレース時期を迎え、今後の7年間を見据えた性能、容量の強化、迅速な障害対応を可能にする環境が求められていた。

 デル・テクノロジーズの「Dell Unity XT」ストレージと「Dell PowerEdge」サーバーは、優れたコストパフォーマンスと充実したインフラ環境の見える化機能が高く評価され、採用に至った。特に、「Unity XT」はハイブリッドモデルであるため、アクセス頻度の高いデータと低いデータを自動的に再配置する機能や、高効率な圧縮、重複排除機能を備えている点が評価された。また、サーバーに内蔵されたリモートアクセス用のコントローラ「iDRAC」、システム管理コンソールの「OpenManage Enterprise」、リモート監視サービス「Secure Connect Gateway」、クラウドベースのストレージ統合管理ツール「APEX AIOps」など、インフラの状況を適切に監視、管理できる仕組みも評価のポイントとなった。

 今回の技術更新により、部門システム向け仮想化基盤のストレージ容量は従来の約600TBから約1.3PBへと2倍以上に増加した。また、圧縮、重複排除機能や自動階層化機能によりリソースの効率的な活用も実現した。さらに、緊急案件対応を行う際の初動時間を約1時間から数分に短縮している。

 武蔵野赤十字病院 事務部 医療情報管理課 医療情報第二係 主事 医療情報技師 山田 優馬氏は、「Unity XTとPowerEdgeを採用したことで、部門システム向け仮想化基盤のパフォーマンスやリソースを大きく増強することができました。デル・テクノロジーズの多彩なインフラ環境の見える化ソリューションも、緊急案件対応の迅速化に役立ってくれるものと期待しています。また、当面は移行作業に注力しますが、将来的には医療データの分析や研究分野への適用など、さまざまな用途でこの仮想化基盤を活用していければと思っています」とコメントしている。


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