パッケージ製造のほしゆう、カミナシ導入で帳票をゼロに 問い合わせ対応を迅速化

2024年9月25日15:15|ニュースCaseHUB.News編集部
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 パッケージ製造のほしゆうは、現場DXプラットフォーム「カミナシ レポート」を導入した。2024年9月19日、カミナシが発表した。

 新潟県燕三条に本社を置くほしゆうは、企画、設計から印刷、製造までを一貫して行うパッケージ製造企業。受注が増加する中、ほしゆうでは顧客に製品を納品後も、長期間にわたり製造時の記録を保管する必要があり、紙の情報も多く問い合わせ対応の際に必要な情報を探すのに時間を要することが課題だった。

 ほしゆうは、製造部門におけるデジタル化の初手として、カミナシ レポートを採用した。カミナシ レポートは、チェック表など現場管理のための帳票類をノーコードでアプリにできる業務効率化のクラウドサービス。

 カミナシ レポートの導入により、ほしゆうでは、製造過程で月3000枚以上発生していた紙の帳票が不要になった。これまで帳票を保管していたスペースも削減でき、省資源化と保管コストの削減に成功した。また、顧客からの問い合わせ対応が迅速化した。従来は倉庫に保管していた紙の帳票から情報を検索する必要があり、回答に半日程度を要していたが、カミナシ レポート導入後は、管理画面から必要な情報を簡単に検索できるようになり、対応時間が大幅に短縮された。この結果、顧客からの監査でも高評価を得られ、企業の信頼向上にもつながっているという。

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カミナシ レポートの利用イメージ

 業務効率化だけでなく従業員の意識改革にもつながっている。従来の紙の帳票への手書き記録では、担当者により表記の揺れが生じることがあった。カミナシ レポート導入後は、写真撮影や選択肢からの入力など、誰でも簡単に正しい情報を入力できる。これにより、従業員の意識も「単なる記入」から「正しく記録する」ことへと変化している。

 ほしゆうでは今後、パッケージ印刷で使用するインキやのりの変更履歴などもカミナシ レポートで記録し、製造部門における活用をさらに進めていく。また、営業担当者とも情報を共有できるようにすることで、顧客への提案や製品企画をよりスムーズにすることも検討している。なお、ほしゆうはこれらの取り組みを含め、経済産業省が定めるDX認定制度に基づき「DX認定事業者」の取得を進めており、今後も積極的なDXを推進していく方針だ。 

ニュースリリース