江東微生物研究所、ノーコードアプリで衛生調査業務を効率化

2024年10月9日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 江東微生物研究所は、業務効率化を目的にノーコード業務アプリ作成ツール「Platio」を採用した。導入を支援したパナソニック インフォメーションシステムズ(パナソニックIS)が10月8日、発表した。

 江東微生物研究所は、業務で利用するデバイスをスマートフォンに切り替えたことを機に、モバイル向けノーコード業務アプリ作成ツールであるPlatioを導入した。Platioを選定した理由は、テンプレートの豊富さとアプリのクオリティの高さである。同社情報システム部の松本典之課長は「当社の業務に役立ちそうなテンプレートがいくつもあったため、Platioは即戦力として利用できると思った。また、ノーコードであるものの、本格的なアプリを作成できることが分かり、不安がなくなった」とコメントしている。

 Platio導入後、最初に作成したアプリはアルコールチェックの記録アプリだ。Platio導入以前は、営業担当が行ったアルコールチェックの結果を社内の営業事務に送信し、Excelもしくは紙に記入、さらに一定期間ごとに全営業部門のデータを収集して総務部門で管理する煩雑なフローだった。Platio導入後は、営業担当自らがアプリにアルコールチェックの結果を入力するだけで、データはPlatio内で一元管理される。その結果、営業事務が行っていたデータ記入、およびデータの収集などの作業は一切必要なくなり、大幅な効率化を実現した。

 現在、同社はPlatioを活用し、衛生調査業務アプリを作成している。衛生調査業務は、食品を扱うスーパーマーケットや飲食店などの店舗に調査員が伺い、衛生状況をチェックする業務。調査項目は150~200項目におよび、さらに資料として数十枚の写真を添付する必要がある。そのため、調査員にとって大きな負担となっていた。衛生調査業務アプリは、スマートフォンで撮影した写真をアプリに登録する機能に重点を置き開発された。このアプリにより、調査員は現場でチェックと撮影を行い、アプリに登録するだけで報告書が作成できるようになる。

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衛生調査業務用アプリの実際の画面

 衛生調査業務アプリは、限定的なトライアル段階だが、実用的に利用できるフェーズに到達しており、本格的な運用が開始される予定だ。アプリを利用する調査員からは「楽になった」「簡単に使える」といった声が多数寄せられており、幅広い年代層の調査員が抵抗感なく利用できている。松本課長は「Platioでのアプリ作成は簡単で早く、衛生調査業務アプリの作成からトライアル実施までかかった期間はわずか3週間だった。改善要望のフィードバックを受け、改定バージョンをリリースするまでの期間は1週間程度だ。情報システム部門のさまざまな業務を抱えながら行うアプリ作成なので、スピーディーな対応を実現できる操作性は高く評価できる」と述べている。

 また、パナソニックISのサポート体制についても「問い合わせに対するレスポンスが早く、アプリ作成をスムーズに進めることができた。しかも、問い合わせの答えも的確だった」と評価している。

 江東微生物研究所は、今後もPlatioを活用し、業務効率化とDX推進を図っていく。同社執行役員 第二営業本部 副本部長 兼 郡山支所 支所長の丸野大士氏は「営業部の若手社員たちから、システムで業務を効率化するアイデアを公募している。さまざまなアイデアに目を通しているが、『できそうでできていない、システム化したら楽になりそう』といったアイデアは、Platioで解決できるのではと考えている」と今後の展望を語っている。 

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