アラスカのメタンハイドレート産出試験で遠隔モニタリングシステムを構築

2024年10月9日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 東洋エンジニアリングは、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)から受託し、支援業務を進めてきた米国アラスカ州ノーススローププルドーベイ鉱区で2024年7月30日まで行われたメタンハイドレート長期陸上産出試験において、日鉄ソリューションズの支援を受け遠隔モニタリングシステムを構築した。10月8日、日鉄ソリューションズが発表した。

 メタンハイドレートは日本近海でも存在が確認されており、将来のエネルギー資源の一つとして期待されている。商業化を目指すには長期的な生産挙動の把握が不可欠となる。この長期陸上産出試験は、ガス生産に伴う課題の抽出や長期にわたる生産挙動の理解のためのデータ取得を目的として、JOGMECと米国エネルギー省傘下の国立エネルギー技術研究所との協働により2023年9月19日から開始され、約10か月に渡って実施された。

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遠隔モニタリングシステム全体イメージ

 東洋エンジニアリングは、日鉄ソリューションズが多くの製造プラントで培ってきたデータ可視化・活用に関する知見を活かし、生産井より取得されるさまざまな生産挙動データに対し、データ種別に応じた各種可視化(ダッシュボード)機能や詳細データの提供機能等を実装した遠隔モニタリングシステムの構築および運用・保守の支援を受けた。このシステムにより、日本国内からのアラスカ現地状況の把握や、取得データのダウンロードによる即時解析が可能となった。

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