いすゞ自動車は、営業活動や日々の業務で得られる名刺情報を全社で一元管理するため、Sansanのビジネスデータベース「Sansan」を採用した。3月26日、Sansanが発表した。名刺をはじめとする接点情報を企業の資産として蓄積し、部署を横断した人脈の可視化を進める。これにより、顧客ニーズに沿った提案体制の構築と、全社的な生産性向上およびガバナンスの強化を図る。
商用車を中心とした自動車事業をグローバルに展開するいすゞ自動車では、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じた日常業務の効率化を推進している。ペーパーレス化をはじめとする業務改革を進める中で、名刺情報の管理や活用方法の見直しの必要性が高まっていた。特に顧客ニーズが多様化するなか、接点情報を効果的に活用し、適切な相手へ確実に提案を届ける体制の構築が急務となっていた。
同社ではこれまで、名刺情報を紙で保管したり、エクセルへ手入力して管理したりしており、過去の接点や人脈を社内で共有する全社的な仕組みがなかった。そのため、他の社員が過去に接点を持っていてもその事実を把握できず、貴重な出会いを次のビジネスへ活かしきれない課題を抱えていた。そこで、名刺情報を高い精度でデータ化し、部署を超えて社内のデータベースとして活用できるSansanの導入を決めた。
Sansanの導入により、これまで社員ごとに分散して管理されていた名刺情報や過去のやり取りを、組織の資産として一元的に把握できる環境が整う。これにより、担当者の異動があった際も顧客との経緯を漏れなく引き継ぐことができ、過去のやり取りを踏まえたスムーズな対応が可能になる。また、属人的な管理から脱却することで、ガバナンスの強化にもつなげる。
さらに、名刺やメールから得られる接点情報を部署間で共有することで、営業活動の効率化を実現する。営業部門に限らず管理部門などでも情報を活用できるため、部署間の連携やコミュニケーションの活性化、組織全体の生産性向上が期待できる。
いすゞ自動車コーポレート管理部の担当者は、全社的な業務改革を進める中で、名刺情報が個人単位で管理され、部署を横断した活用が進みにくい点が課題だったと指摘する。こうした背景から名刺管理の仕組みを検討し、導入実績などを総合的に比較した結果、Sansanを採用した。今後は名刺情報を起点に、社内データを組み合わせた業務活用を検討していく。