日本航空電子工業は、従業員のスキル情報を一元管理し、計画的な人材育成と最適配置を推進するため、スキルマネジメントシステム「Skillnote」を採用した。3月26日、Skillnoteが発表した。同社航機事業部において、熟練技能者の高齢化に伴うスキル喪失の防止や、部署を横断した人材把握の基盤として活用する。
日本航空電子工業は1953年の創業以来、コネクタ事業、インターフェース・ソリューション事業、航機事業の3分野で製品を展開している。今回システムを導入した航機事業部は、物の動きを検出・制御するモーションセンス&コントロール技術をコアとし、航空宇宙や産業インフラ向けに慣性システムなどを提供。その製品は深海探査機からロケットまで、極めて過酷な環境下で使用される機器に採用されている。
航機事業部が製造する高品質・高精度な製品を維持するためには、高度な技能の継承が不可欠だ。しかし、熟練技能者の高齢化が進む中で、組織として保有するスキルの喪失リスクを正確に把握することが課題となっていた。また、これまでは部署ごとにスキル管理が行われていたため、事業部全体での横断的な人材把握が困難な状況にあった。
こうした課題を解決するため、同社はSkillnoteの採用を決定した。選定の決め手となったのは、主に三つの点だ。第一に、高齢化によって失われる可能性があるスキルを定量的に把握できること。第二に、部署の垣根を越えて全社のスキル保有状況を容易に可視化できること。そして第三に、社員が自らスキルの過不足を認識することで、主体的な成長を促す効果が期待できることだ。
Skillnoteは、従業員のスキル情報に、OJTや研修などの教育履歴、および資格情報を連動させて一元管理するシステムだ。これにより、組織的な人材戦略の策定だけでなく、個人に最適化した育成計画の立案や進捗管理が可能になる。日本航空電子工業では、同システムの活用により、事業部内での戦略的な人材育成体制の構築を目指す。
導入プロジェクトを担当した航機事業部事業計画部の岩木川翔太氏は、戦略的な人材育成と技能伝承を通じて、生産性向上の好循環を実現したいと考えている。
日本航空電子工業は今後、Skillnoteを基盤として、熟練技能の確実な継承と社員の保有スキルの明確化を進める。一人ひとりの成長を支援する環境を整えることで、組織全体の技術力底上げと、競争力のさらなる強化につなげていく。