荻野商店は、内田洋行ITソリューションズの食品業向け統合業務システム「スーパーカクテルCore FOODs」を採用した。4月3日、内田洋行ITソリューションズが発表した。長年運用してきたオフィスコンピュータ(オフコン)から刷新し、仕入から販売までのデータを一元化したことで、業務の属人化解消や大幅な効率化に成功した。
群馬県甘楽郡に本社を置く荻野商店は、100年以上の歴史を持つこんにゃく粉製造の老舗だ。同社では長年、オフコンによる基幹システムを利用してきたが、データの抽出や他システムとの連携が難しく、同じ内容を複数のシステムへ再入力したり手書きで転記したりといった無駄な作業が発生していた。また、システムごとに操作が異なるため業務が属人化しており、システムの一元化が急務となっていた。
新たなシステムとしてスーパーカクテルCore FOODsを選定した理由は、食品業界での高いシェアと豊富な実績、そしてオフコンの保守運用を通じて自社の商習慣を熟知している内田洋行ITソリューションズへの信頼感だった。導入にあたっては、カスタマイズを最小限に抑えつつ、原料となるこんにゃく芋の性質が製品に影響しやすいという業界特有の「原料ありき」の仕組みに対応するため、入荷仕入計上の規格明細やロット管理などの必要な機能のみを最適化した。
2023年秋の本稼働後、社内のシステムが統一されたことで、統計処理や経営情報の抽出といったデータ活用が容易になった。さらに、「kintone」や「ASTERIA Warp」などのクラウドツールと連携させることで、これまで紙ベースで行っていた業務の電子化も進展した。業務フローを業界標準に近づけたことで、顧客からの問い合わせに対しても帳票を探すことなく迅速に回答できるようになるなど、組織の「足腰」が強化された。
荻野商店専務取締役の齋藤裕介氏は、「システムの一元化は業務効率化に大きなメリットがあった。今後はBIツールとの連携なども視野に入れ、さらにデータ活用を深めていきたい」と話している。