やおきんは、ランサムウェア攻撃を受けた際の迅速な復旧と事業継続を目的に、ランサムウェア対策プラットフォーム「Halcyon」を採用した。4月9日、導入を支援した高千穂交易が発表した。暗号化による被害を前提とした対策を講じることで、基幹システムや社内システムの継続性を高め、限られた人員での安定した運用体制を構築した。
やおきんは、「うまい棒」などのスナック菓子を企画・販売し、安全な食品づくりと安定した事業運営を重視している。しかし、近年深刻化するランサムウェア被害が事業継続に影響を及ぼす重要な経営課題となっていた。従来、製造現場以外のシステムが停止した場合の影響や、復旧に向けた手順が十分に整理されていない点が課題だった。特に、少人数でのシステム運用において、緊急時の役割分担が不明確なことが不安要素となっていた。
Halcyonは、Halcyon Techが提供するランサムウェア攻撃に特化したサイバーレジリエンスプラットフォームだ。攻撃の事前阻止、被害の局所化、そして自動復号技術による迅速な復旧までを一元的に管理し、既存のEDR(Endpoint Detection and Response)/EPP(Endpoint Protection Platform)を補完する。
Halcyonの採用にあたっては、「侵入を防ぐ」だけでなく「暗号化された場合でも迅速に復旧できる」という設計思想が、やおきんの事業継続方針に合致した。また、既存のEDRと競合せずに追加導入できる点や、サブスクリプション型で初期投資を抑えられる点も採用の決め手となった。検討開始から導入までは約2カ月と短期間で完了し、各端末への展開も大きな負担なく進んだ。
導入後は、分かりやすい管理画面や異常時のアラート通知に加え、専門チームによるモニタリング体制を確保した。これにより、日常的な運用負荷を最小限に抑えつつ、「万が一の際には任せられる」という安心感を得ている。
今回の導入により、やおきんは「暗号化されても事業を止めない」セキュリティ基盤を確立した。経営と現場の双方が安心して業務に集中できる環境を整え、子どもたちへ製品を届け続ける体制をさらに強固にする。