デンソー、プライベートクラウド刷新でデータ移行の負担解消と脱炭素を推進

2026年5月12日22:53|ニュースCaseHUB.News編集部
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 デンソーは、グループ全体のプライベートクラウド基盤の刷新と統合に向け、Everpureのストレージプラットフォームおよびアズ・ア・サービスモデル「Evergreen//One」を採用した。5月12日、Everpureの日本法人であるピュア・ストレージ・ジャパンが発表した。運用負荷の大幅な軽減と、持続可能なIT基盤の構築につなげる考えだ。

 デンソーは2012年から独自のプライベートクラウド「ALADIN」を運用してきた。当初はコスト最適化を優先し、増設のたびに異なるハードウェアを採用していたが、その結果、複数の環境が併存。システム更改のたびに大規模なデータ移行作業が発生し、エンジニアの休日作業やヒューマンエラーのリスク増大が課題となっていた。また、データ量の増加に伴う消費電力の増大も、同社が掲げるカーボンニュートラル目標達成への障壁となっていた。

 こうした課題を解決するため、同社はFlashArrayを軸としたサブスクリプション型のEvergreen//Oneを採用した。システム更改時のストレージ買い替えやデータ移行が不要となり、無停止でのアップグレードが可能になる点を評価した。導入にあたっては、分散していた複数の基盤を2拠点にまたがる単一の冗長構成プラットフォームへと統合した。

 導入の結果、IT部門は繰り返される保守作業から解放され、より戦略的なデジタル・トランスフォーメーション(DX)に注力できる環境が整った。物理的な設置面積と消費電力の削減も実現し、事業成長に伴うスケーリングとサステナビリティの両立が可能になった。また、クラウドベースの管理機能「Pure1」により、環境全体をプロアクティブに監視し、問題の早期解決を図る体制を構築した。

 デンソーIT基盤推進部ITサービス室の石田靖博氏は、「持続可能なプライベートクラウドを目指し、運用の負担を極小化して従業員が創造的な仕事に集中できる環境を整えたいと考えた。Everpureのソリューションは、従来のストレージ運用を改革する理想的なものだった」と述べている。

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