越後製菓は、若手人材の採用・定着を見据えた人事給与制度の改定とバックオフィス業務の効率化を目的に、パトスロゴスの大企業向け人事給与SaaS「Combosite人事給与」およびHR共創プラットフォーム「PathosLogos」を採用した。6月5日、パトスロゴスが発表した。同時に人事データ高度分析ツール「PathosLogosサーチ」もあわせて導入し、既存のIT資産を活かしながら約1000名規模の勤怠・給与管理体制を再構築してデータに基づく人的資本経営への転換を推進する。
米菓や切り餅などの食品メーカーとして長年事業を展開する越後製菓は、少子高齢化に伴う労働人口の減少や働き方の変化を見据え、従来の年功序列型から役割・能力を重視した透明性の高い人事給与制度への見直しを進めていた。しかし、約20年間使い続けてきたオンプレミス型の旧人事給与システムは長年のカスタマイズによってブラックボックス化しており、新たな制度設計や運用変更に柔軟に対応しづらい状態にあった。また、新潟県内に点在する6つの製造工場では、シフト管理や休暇申請を紙やExcelで行うアナログな運用が残っており、総務担当者が約1000名分の勤怠情報を目視で確認し、手入力やCSVで旧システムに取り込む作業が大きな負荷となっていた。
システム選定にあたっては、日々の運用に直結するシステムを一斉に切り替える「ビッグバン型」の刷新による業務停止リスクを避けるため、既存の仕組みを活かす進め方を模索した。その結果、複雑な給与計算ロジックを追加開発なしに標準機能のみで実装できる製品性能を評価。さらに、すでに現場で導入されていたクラウド人事労務ソフト「SmartHR」と、新たに採用する勤怠管理SaaS「KING OF TIME」を「PathosLogos」によってつなぎ、データをシームレスに自動連携できる点も決め手となった。単にシステムを納品するだけでなく、週2回におよぶ長時間の打ち合わせなどを通じて現場の課題に寄り添う、ベンダー側の「共創型のアプローチ」による手厚い伴走体制も採用を後押しした。
新システムの導入により、約1000名分の人事データ連携が自動化され、総務担当者が行っていた目視確認や手入力作業が大幅に削減された。転記ミスや属人化のリスクが解消されたほか、Combosite人事給与の「未来発令機能」を活用することで、退職時の社会保険料控除停止などの予約登録が可能になり、作業漏れや徴収ミスの防止が実現している。複雑なロジックを標準機能で網羅したことで運用の透明性が向上し、業務の引き継ぎや分担も容易になった。
今後は、今回構築したデジタル基盤を起点として、あわせて導入した「PathosLogosサーチ」の本格活用を進める。各拠点に散在していた人事データを統合・分析することで、勘や経験に頼らないデータに基づく適材適所の配置や、戦略的な人員計画の立案、育成施策の展開など、段階的な人事DXを推進していく。