かねふく、重要ファイル転送基盤で「脱PPAP」を推進 情シス不在の環境で定着

2026年7月28日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 かねふくは、ハートビーツの重要ファイル転送プラットフォーム「Kozutumi」を採用した。7月27日、ハートビーツが発表した。社内に専任の情報システム部門がない中、現場主導でパスワード付きZipファイルをメール添付する従来の運用(PPAP)からの脱却を目指す。営業部を中心に利用が広がっており、安全で効率的なファイル共有環境の確立につなげている。

 かねふくは、辛子明太子の製造や卸売を主力事業とし、全国で明太子のテーマパーク「めんたいパーク」を運営するなど幅広く事業を展開している。

 水産業界は対面文化や独自の慣行が残る分野とされ、日々の業務でのファイル送受信でもPPAPが主流となっていた。同社もセキュリティ対策としてPPAP全廃の必要性を認識していたが、具体的な解決策を見出せない状況が続いていた。

 背景には、全社を一括して統括する情報システム部門が存在しない組織構造があった。企画部などの各部署が主体となってデジタルトランスフォーメーションを推進する体制をとっており、専門知識が必要なセキュリティ対策を現場のみで進めるにはハードルが高かった。さらに、社内ではOutlook、Thunderbird、Gmailなど複数のメーラーが混在しており、部署ごとのスモールスタートに対応でき、納得のいく費用感に収まるツールの選定が難航していた。

 こうした課題に対し、同社はKozutumiの導入を決めた。専門知識がなくても直感的に操作できる点や、特定のメーラーに依存せず複数の環境が混在していても連携できる点を評価。最大40名程度の利用規模や予算に合わせ、無理なく運用を始められる料金体系も決め手となった。2026年5月よりスタータープランの運用を開始している。

 導入後は営業部が主体となって利用を開始した。他部署での利用は任意とされたが、直感的な操作性が好評で登録ユーザーが広がっている。IT専門部署を持たない体制でありながら、自社主導で安全なファイル共有環境の構築を実現した。

 今後は利便性のさらなる向上に向け、PDF以外のファイル形式のプレビュー対応や画面設計の改善、利用率の高いOutlookとの連携強化といった拡張に期待を寄せている。

 かねふく企画部の伊藤次長は、「今回営業部主導で導入したため、他部署での利用は任意となっていた。しかし、直感的な操作ができる面が好評で、徐々に登録ユーザーが増えている。レガシーと言われる水産業界において、専門のIT部門を置かない体制ながらも脱PPAPのパイオニアとして、安全かつ効率的なファイル共有環境を自社主導で確立することに成功していると感じる」とコメントしている。

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