ワンダーテーブルは、店舗向け集客一元化プラットフォーム「口コミコム」の活用を複数ブランドへ拡大した。6月17日、口コミコムを運営するmovが発表した。先行して導入した「モーモーパラダイス」での成果を根拠に、「YONA YONA BEER WORKS」や「バルバッコア」へと横展開し、インバウンド集客施策の全社標準化を進める。
ワンダーテーブルは、国内外で業態の異なる複数のレストランブランドを展開する企業だ。同社は2030年に向けた中期経営計画において、インバウンド集客の強化を重要方針に掲げている。しかし、各ブランドが具体的にどのような施策を打てば来店につながるのか、手法が見出せず動き出せないことが課題となっていた。
そこで同社は、最も早くインバウンド対策に着手したモーモーパラダイスにおいて、MEO(マップ検索最適化)ツールである口コミコムを導入した。同ブランドでは、口コミやキーワードの分析を習慣化し、来店客の反応を定量的に把握。その結果をGoogleビジネスプロフィールの投稿内容や現場の接客へフィードバックし、新たな口コミの獲得につなげる「改善の循環」を確立した。この結果、同ブランドのインバウンド客数比率は全体の8割に達し、旧ブランドからのリブランド後の知名度向上にも手応えを得た。
この成果を受け、同社は他ブランドへの横展開を決めた。YONA YONA BEER WORKSでは、キーワード分析に基づく投稿の最適化に加え、接客時の口コミ獲得用カードの配布を実践。スタッフがインバウンド集客を意識する仕組みを整えたことで、2年間でインバウンド客数を1.5倍に伸長させた。また、ブラジル発祥のブランドとして発信に一定の制約があるバルバッコアでも、コンセプトを海外客に届ける合理的な手段としてGoogleマップの活用を選択。若手スタッフを中心にMEOチームを組織し、投稿を通じた露出拡大やメニュー情報の正確な発信に取り組んでいる。
今後は、特定の国や地域からの来客に依存しすぎることによるリスクを回避するため、これまで十分に認知を届けられていなかった国・地域への広がりを持たせる設計を進める。各ブランド独自の強みを活かした情報発信と、口コミコムのデータ分析を掛け合わせることで、国内外の顧客に選ばれる目的地となる店舗づくりを目指す。